スパコンTOP500リスト、BlueGene/Lがまたもや性能を倍増、2位に3倍の大差

    大塚実  [2005/11/15]

    米ワシントン州シアトルで開催中のHPCに関する国際会議「SC|05」において、14日(現地時間)、スパコン性能ランキング「TOP500」リストの最新版が公開された。リストの首位は、前回(今年6月)と同じくIBMの「BlueGene/L」だが、Linpackベンチマークのスコアは280.6TFlopsと、およそ2倍の性能向上を果たした。BlueGene/Lは前回もスコアを2倍にしており、1年間で4倍の処理能力を得たことになる。

    米エネルギー省のLawrence Livermore国立研究所に導入されているBlueGene/Lは、使用プロセッサ数が65,536個から、2倍の131,072個に拡張された。それに伴い、スコアも136.8TFlopsから280.6TFlopsへと、ほぼ2倍に向上。ピーク性能は367.0TFlopsであるので、実行効率は約76.5%となる。

    トップ10に新しくランクインしたのは3機種。3位の「ASC Purple」はp575サーバーをベースとしたもので、これもIBM製。2位(前回と同順位)の「BGW」と合わせ、トップ3をIBMが独占した。

    Sandia国立研究所に導入された5位の「Thunderbird」はDell製。6位には前回10位の「Red Storm」(Cray製)が、性能を向上させて入ってきている。その結果、日本最高性能の地球シミュレータは7位(前回は4位)に順位を下げた。そのほか、10位には「Jaguar」(Cray製)がランクインし、今やトップ10に入るには、20TFlopsを超える性能が必要となった。

    26thリストのトップ10(スコアの単位はGFlops)

    Noシステム製造プロセッサCPU数スコア
    1BlueGene/LIBMPowerPC 440 700MHz131072280600
    2BGWIBMPowerPC 440 700MHz4096091290
    3ASC PurpleIBMPOWER5 1.9GHz1024063390
    4ColumbiaSGIItanium 2 1.5GHz1016051870
    5ThunderbirdDellXeon EM64T 3.6GHz800038270
    6Red StormCrayOpteron 2GHz1088036190
    7地球シミュレータNECNEC 1GHz512035860
    8MareNostrumIBMPowerPC 970 2.2GHz480027910
    9eServer BlueGeneIBMPowerPC 440 700MHz1228827450
    10JaguarCrayOpteron 2.4GHz520020527

    メーカーシェアで見ると、依然としてIBMとHPが激しく競り合っているが、IBMが43.8%(219システム)で首位をキープ。HPは33.8%(169システム)と前回の26.2%からシェアを伸ばしたものの、首位には届かなかった。他のメーカーは、この2社に大きく差を開けられている。

    使用プロセッサは、相変わらずIntel製が好調。333システムと半数を優に超えており、そのうち81システムは、EM64T対応プロセッサだった。一方のAMDは、Opteronが55システムと、前回の25システムから躍進している。シェア2位はIBMで、Powerプロセッサを採用したシステムが73システムあった。

    国別で見ると、政府が積極的に支援している米国がやはり強い。500システム中、305システムが米国に設置されており、欧州の100システム、アジアの66システムはともに減少している。ちなみに日本は21システムで、前回の23システムから微減だ。

    また、全500システムの合計性能は2.30PFlopsで、これに関しては1年間でほぼ2倍の伸びを示している。

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