英マン島で欧州初のHSDPA商用サービスがスタート

末岡洋子  [2005/11/10]

英国大手携帯電話事業者O2の完全子会社・Manx Telecomは、英国マン島にて欧州初のHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)の商用サービスを開始した。当初ノートPCを利用するビジネスユーザーをターゲットとしたデータ通信カードのみで、下り伝送速度1.3Mbpsを実現するという。

HSDPAは下り伝送速度を強化した3G技術でスーパー3Gとも呼ばれている。3Gの下り伝送速度が384Kbpsなのに対し、HSDPAでは最大で14Mbpsを実現するといわれている。欧州でHSDPAが商用サービスとして提供されるのは、これが初となる。

Manxによると、開始当初下り伝送速度1.3Mbpsを達成、「3Gの3倍」(Manx)としている。今後、伝送速度を少しずつ改善する計画で、将来的には理論値で下り最大14.4Mbpsを実現する予定。この場合、ユーザーは5MBのビデオクリップを30秒以下でダウンロードできるという。

HSDPAデータ通信カードは、カナダSierra Wireless製PCMCIAカード「AirCard 850」を採用し、価格は49ポンド(約9,800円)。利用には、月額39ポンド(約7,800円)で100MBを利用できるManxのデータサービス「Pronto Connect」に加入する必要がある。Manxでは、今回の新サービス発表にあわせ、最初の3ヶ月を無償とするプロモーションを展開する。

Manxによると、今後コンテンツ開発の動向を見ながら、一般ユーザーにもターゲットを拡大するという。携帯電話でのサービスは、HSDPAをサポートする携帯端末が登場してからとなり、2006年中ごろを見込んでいるようだ。

マン島は、首都ロンドンのあるグレートブリテン島とアイルランド島の間にある島で、面積は約590平方メートル。人口は約7万8,000人で、Manxはマン島で唯一の事業者。

Manx Telecomによると、同社は米Lucent TechnologiesのHSDPAソリューションを採用してネットワークを構築したという。提供エリアは島全体をカバーした。Lucentとは、IP Multimedia System(IMS)の実装でも提携しているという。

Manxの親会社であるO2では、自社がサービスを提供している英国、ドイツ、アイルランドにおけるHSDPAサービスの開始について、具体的な計画を明らかにしていない。なお、O2は10月末、スペインTelefonicaによる買収に合意している。

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