韓国mpioが、AppleのiPod nanoへの対抗モデルを発表

    佐々木朋美  [2005/11/09]

    日本にも進出を果たしているMP3プレーヤメーカーのmpioは、Appleの「iPod nano」への対抗モデル「FY700」を発表した。FY700の最大の特徴は、iPod nanoと同様、MLC NAND型フラッシュメモリ(以下、MLCフラッシュメモリ)を搭載した点にある。コスト効率の良いMLCフラッシュメモリを採用することで、求めやすい価格の普及型MP3プレーヤー を供給し、世界中で人気を誇っているiPod nanoに対抗したい考えだ。

    FY700の白い本体の下にはアクセサリがつけられている。首に提げやすいようにするネックレス(右)、キーホルダーのように提げられるキャラビニアー(中央)、カバンの中の書類に挟むなどして本体を固定できるようにするラバーバンド(左)

    バンドはゴム製で自由に曲げられるので、リング状にしてカバンの持ち手に提げたりすることも可能だ。

    FY700はまた、MicrosoftのDRM(デジタル権利管理)ソフトである「JANUS」を搭載しているのも特徴だ。JANUSは「Real Networks」や「Napster To Go」などでも採用しているDRMで、これらと歩調を合わせることでより多くのユーザーを確保したい狙いだ。

    これら以外の特徴としては、MP3 / WMA / ASFに対応するマルチコーデックとなっている点が挙げられるほか、FMラジオの受信と録音、ボイスレコーディングも可能となっている。またメモリは512MB / 1GB / 2GBの3種類で、カラー展開は白を含め全4種類となる予定だという。

    付属品にもこだわった。本体の下部につけて携帯性を高める「ラバーバンド」「キャラビニアー」「ネックレス」の3つだ。これらは個人の好みや持ち歩く状況により付け替えして楽しむことができる。

    同社では「価格競争が激化しているMP3プレーヤー市場において、韓国企業としては初めてMLCフラッシュメモリを搭載した製品を販売することで、他社よりも優れた価格競争力および収益性を確保することができる」とし「とくにFY700は、MicrosoftのDRMに対応するなど、北米や日本、ヨーロッパなど、有料音楽が流通する成熟した市場において好評を得られるだろう」と語っている。

    mpioでは今年4月からMLCフラッシュメモリ対応のMP3プレーヤーの開発に取り組んできたという。mpioの資料によると、同社は全体の生産量の90%以上を海外市場へ供給する輸出専門のメーカーで、かつ今年10月には北米の流通業者であるITC社の持分を確保したのに続き、日本に現地法人を設立するなど、世界進出を積極的に行っている。これは同分野で圧倒的な支持を得るiPodへの早急な対抗策であり、その成果がFY700だといえる。

    FY700は11月末から、北米、ヨーロッパ、韓国も含めたアジア地域で広く販売する予定だ。価格はまだ確定ではなく各国ごとに異なるとしながらも、韓国内では1GBメモリの製品が10万ウォン(約1万円)台後半で販売される予定だという。

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