KDDIおよび沖縄セルラー(au)は、新しい携帯電話のラインナップとして、携帯・移動体向けの地上デジタル放送「ワンセグ」対応の「W33SA」など3端末を11月下旬から順次発売する。トランシーバーのように交互に会話をする「Hello Messenger」サービスも開始、3機種が標準で対応する。価格はいずれもオープンプライス。
NTTドコモが発表したばかりの「プッシュトーク」と同様、最大5人まで同時にトランシーバーのように通話できる「Hello Messenger」サービスは、欧米で普及しているPush To Talk(PTT)サービスで、SIPベースのパケット通信による音声通話に加え、プッシュトークとは異なり、テキストベースのチャット、その場で撮影した写真の送受信も可能。
最大4人までを同時に呼び出し、受信側が参加を了解すると、最初に呼び出したユーザーと相手4人が同時に音声とテキストでのコミュニケーションを行える。音声通話は、通話ボタンを押している間のみ、1人だけが話せる。通話ボタンを押して話している間だけ通話料金が必要となり、通常は2秒で1円の料金が課せられる。来年4月30日までは、キャンペーン価格として20秒で1円の料金となる。
ドコモのプッシュトークと異なるのは、テキストベースのチャットや写真の送受信が可能な点で、文字と写真のやりとりはCDMA 1X WINで0.2円/パケット、CDMA 1Xで0.27円/パケットとなる。WIN端末はパケット定額制が用意されており、それを利用すれば定額で利用できる。基本料金は無料で、対応端末同士であれば申し込みをしなくても使える。
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Hello Messengerの着信時、参加・不参加を決められる。このとき、着信に気づかなかった場合でも、後から参加することも可能 |
Hello Messengerの会話中。キャラクターは、12種類の中から好きなものを選択できる |
送られてきた写真は拡大表示することも可能 |
プッシュトークのようなプレゼンス機能はないが、フリーのデザイナーで自主レーベル「mountain mountain」を抱える山下浩平氏がプロデュース、かわいらしい12種類のキャラクターと4種類の背景を用意。「楽しく親しみやすい」(山下氏)サービスの実現を目指した。
若者、特に女子高生をメインターゲットとし、友達同士でわいわいチャットしつつ、たまに音声と写真を送受信する、といった利用方法を想定。まずはコンシューマーユースでの普及を狙い、ビジネスユースに対しては要望に応じて、音声通話の定額制、同時参加人数の増加、プレゼンス機能の導入などを検討していくという。
ドコモはプッシュトークで、音声通話をするために通話ボタンを1プッシュするごとに課金をする方式だが、「1回1回の通話時間が短く、秒数課金の方が手軽」(KDDI)なことから、秒数単位での課金とし、さらに普及を促すために、当初は20秒で1円という低価格にした。「今後も使い続けるか分からないのに、月額課金はハードルが高い。まずは気軽に使ってもらうために月額課金は見送った」(同)。
テキストチャット、写真の送受信と独自の仕様を盛り込んだが、音声通話に関してはPTTを採用しているため、他社サービスとの乗り入れの可能性もありそうだ。ただ現時点では、ドコモもauもサービスを発表したばかりのため、今後、他社ユーザーともPTTを利用できるかどうかについては不透明だ。
Hello Messengerは、今回発表した3機種すべてが対応しており、今後標準機能として搭載していく考え。
Hello Messenger対応端末のW33SA(三洋電機製)は、来年4月から開始予定の地デジの携帯・移動体向けサービス「ワンセグ」(愛称)に対応した初めての端末。すでに開発発表はされていたが、正式に発売がアナウンスされたのは初めて。ワンセグ開始よりも早い12月上旬の発売となる。
地デジとアナログテレビの双方の視聴に対応、ワンセグが始まるまではアナログ放送でテレビを見ることができる。通信と放送の融合を目指すauでは、ワンセグの特徴であるBML(Broadcast Markup Language: データ放送記述言語)によるデータ放送をauのサービスと連携させ、データ放送で得られた情報からEZナビウォークで店舗までのルート案内をしたり、番組内で使われた曲を着うた/着うたフルでダウンロードしたりといったサービスを提供していく。
また、独自の映像コンテンツを提供しているEZチャンネルとも連携、ワンセグのチャンネルの中にEZチャンネルを組み込むことで、地デジからEZチャンネルまでをシームレスに視聴することができる。
テレビ番組表アプリも搭載、視聴したい番組を知らせるスケジューラー登録機能、番組を検索する「番組サーチ」などの機能を備え、赤外線通信機能を利用すれば、テレビのリモコンとして使ったり、HDDレコーダーで録画予約をしたり、といった使い方も可能だ。
アナログ放送なら最大40分間、ワンセグであれば最大20分間の番組録画にも対応。映像サイズはQVGAで、本体内蔵のメモリに保存される。メモリカードに保存することはできない。保存される番組は、データ放送も字幕も同時に録画できる。画面を静止画として保存することも可能だ。ステレオ放送、副音声の再生にも対応する。
本体は折りたたみ型で、液晶部分が回転して閉じた状態でもテレビの視聴ができる2軸ヒンジ機構を採用する。液晶は2.4型QVGA液晶で、テレビの全画面表示、縦・横表示の切り替えも可能。
PCでリッピングした音楽CDの楽曲をminiSDカード経由で再生するSD-Audioにも対応。音楽を聴きながらメールやEZwebの利用も可能。ラジオチューナーを搭載し、EZ FMも利用可能なほか、SD-Video形式の映像の閲覧もサポートする。
カメラは有効126万画素カメラで、撮影した文字を読み取るOCR機能を搭載、撮影した英単語を訳す「カメラ de 辞書」も利用できる。
そのほか、自分のプロフィールやアドレス帳の情報をバーコードに変換する「バーコードリーダー&メーカー」や「ICレコーダー」、端末全体のテーマをディズニーキャラクターにする「with Disney!」といった機能を搭載する。
本体サイズは約50(W)×105(H)×27(D)mm(折りたたみ時)、約150g(電池を含む)。連続通話時間は約250分、連続待受時間は約210時間。本体カラーはアドバンスブラウンとプログレスシルバーの2色。
「W32T」(東芝製)は、新サービスのHello Messengerに対応。厚さ約21mmのスリムボディながら、有効236万画素カメラ、2.4型QVGA液晶を搭載。PC向けのWebサイトが閲覧できる「PCサイトビューアー」も内蔵する。
Bluetoothにも対応、ハンズフリー通話や対応プリンタを利用したワイヤレスプリント、ダイヤルアップ機能などが利用できる。
3Dグラフィックエンジン「T4G」搭載により、本格的な3Dゲームを楽しめるほか、付属のminiSDカードに計136万語を収録した電子辞書「辞スパ」を同梱している。
本体サイズは約50(W)×103(H)×21(D)mm、約117g。連続通話時間は約200分、連続待受時間は約280時間。本体カラーはエクリュホワイトとロージーピンクの2色。
CDMA2000 1X端末の「A5515K」(京セラ製)は、AF付きの有効323万画素カメラを搭載。フォーカスロック、撮影シーンセレクト機能などのカメラ機能を利用できる。液晶は2.2型QVGA液晶で、高コントラスト比、広視野角を実現したモバイルASV液晶を採用する。
Hello Messenger対応に加え、届いたメールの件名や本文に含まれる単語から相手の気持ちを判別し、キャラクターが「喜び」「悲しみ」「重要」など8種類の表情とアニメーションで知らせる「エモーションメール」機能を搭載する。
そのほか、文字入力がしやすい「全面フレームレスキー」、6種類の文字サイズが選べ、文字入力時も見やすい「でか文字」、待受画面から簡単に電話の発信やメール作成、Hello Messengerの起動が可能な「ペアダイレクトキー」などの機能を搭載する。
本体サイズは約52(W)×96(H)×25(D)mm、約131g。連続通話時間は約200分、連続待受時間は約320時間。本体カラーはグロリアスブラック、マジェスティックシルバー、グレイシャスピンクの3色。
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