初のWindows Mobile端末、ウィルコムから - 無線LAN+PHSの「W-ZERO3」

ウィルコムは、モバイル端末向けのWindows OS「Windows Mobile 5.0」を搭載した「W-ZERO3」をシャープと共同開発、12月上旬から発売する。フルブラウザ、音楽/動画プレイヤーに加え、無線LANとのデュアル端末で、「ケータイの機動性とPCの高性能を併せ持つ新世代のツール」(ウィルコム・八剱洋一郎社長)として企画された。価格はオープンプライスだが、5万円を切る価格になる見込みだ。

発表会にはウィルコム・八剱洋一郎社長に加え(写真中央)、シャープ・代表取締役専務 情報通信統轄 松本雅史氏(写真左)、マイクロソフト・ダレン・ヒューストン社長も参加

OSのWindows Mobile 5.0は、モバイル端末向けのOSとして開発され、海外では採用メーカーも増えており、特にNokiaが推進するSymbian OSとの対抗を目指し開発が続けられている。今回国内では初めてウィルコムが採用、PC並みの機能を備える端末に仕上げた。

W-ZERO3。縦持ちにすると、電話というよりもPocket PCに見える。3.7型の大型液晶が特徴的。手に持ってみると大きさがよく分かる

開発はPDAのザウルスで定評のあるシャープが担当、スライド式のQWERTYキーボードを備え、液晶は3.7型VGAのモバイルASV液晶を採用。大画面、高解像度に加え、160度の視野角などシャープらしい高品質の液晶を搭載する。

横にしてキーボードをスライドさせたところ。設定に応じて、キーボードをスライドさせると自動的に画面を横向きにすることもできる

背面には有効133万画素のCMOSカメラを内蔵

Windows Mobileを搭載したことで、Word/Excel/PowerPoint/PDFといったPC向けデータをそのまま閲覧・編集が可能で、Microsoft OutlookのPIMデータも1ボタンで同期できる。Windows Media Player 10 Mobile for Pocket PCを搭載、テレビ番組をWMV形式に変換して視聴したり、ストリーミング映像を閲覧したりといった活用ができる。シャープの独自の電子書籍XMDFフォーマットに対応した「ブンコビューア」も備え、電子書籍を購入して閲覧できる。

フルブラウザとしてInternet Explorer Mobileを搭載、基本的にIEが閲覧できるサイトはすべて閲覧可能で、FlashやXHTML、SSLなどにも対応。高度なPC向けWebサイトの閲覧が可能。メール機能としてはPOP/SMTPに対応しており、PC向けのメールを受信できる。

Internet Explorer

Excelを表示したところ

背面のバッテリ室にW-SIMスロットがある

最近の携帯電話では、一般的なPC向けファイルを閲覧できるものも増えているが、編集まで対応したものはなく、Windows Mobileを搭載したW-ZERO3ならではといえる。端末としては、PHSというよりも、既存のPocket PCに近い。

CPUにはインテルPXA270 416MHzを搭載。メモリはFlash 128MB/SDRAM 64MB。本体サイズは約70(W)×130(H)×26(D)mm、約220gで、連続待受時間約200時間、連続通話時間約5時間、USBポート、miniSDカードスロットを備える。

PHS部分としては、19日にウィルコムが発表した「W-SIM」を採用、PHSモジュール部分を分離でき、発表済みのDD/TTや、今後登場してくるW-SIM対応端末と差し替えて、1つの契約で複数の端末を使い分けられる。PHS通信部分の機能は通常のPHSと同等だ。

W-SIMは端末に同梱されて販売されるが、今後要望次第では単体販売も行う。無線LANは本体に内蔵しており、W-SIMがなくても端末はPDAとして動作し、無線LANアクセスは可能だ。無線LANはIEEE802.11bに対応する。

W-ZERO3発売にあわせ、同社は新たなサービスも提供。W-ZERO3は無線LANを内蔵しており、公衆無線LANサービス向けの新料金プランを用意する。サービスはNTTコミュニケーションズの「ホットスポット」を採用、AIR-EDGE[PRO]ユーザーは無料で、AIR-EDGEのその他のコースと、ウィルコム定額プラン利用者は月額700円でサービスが利用できる。W-ZERO3単独では802.11b、対応するPCを使えば802.11aでの通信が可能で、最大通信速度はそれぞれ11Mbps、36Mbps。また、来年5月末までは、キャンペーンとして無料でサービスを利用できる。

ケータイの機動性とPCの高性能を併せ持つW-ZERO3について八剱社長は、多機能ケータイを望むユーザー層270万とモバイルPCユーザー層のうちの173万がターゲットとなると見ており、これらのユーザーに対して訴求を図っていく考えだ。

ターゲットユーザーは400万以上になる

W-ZERO3のポジショニング

無線LANオプションを加えた料金プラン。無線LANオプションは来年5月末まで無料

W-ZERO3の主な機能

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