IBM、DataPowerを買収、SOA戦略を強化

後藤大地  [2005/10/19]

IBMは18日(米国時間)、DataPowerの買収を発表した。DataPowerは1999年に創立されたコンピュータトランザクション処理における処理時間やセキュリティを改良する製品を提供している企業。マサチューセッツ州コロンビアを本拠地とした株式非公開企業。Ricotta氏は引き続きDataPowerのマネージメントを担当、同時にIBM WebSphereにおける担当も受け持つことになる。DataPowerでの従業員はそのままIBMの従業員となる。

DataPowerはこれまでXML Webサービスや次世代アプリケーションのセキュリティ確保や管理、性能の向上などを実現するためのインテリジェントXMLアウェアネットワークインフラストラクチャを提供してきた。これはただコネクティビティを提供するだけではなく、セキュリティやルーティング、インテグレーション、アクセラレーションといった機能も提供するも。

IBMがDataPowerを買収した目的は、これまでIBMが開発してきたIBM TivoliやIBM WebSphereといったSOA関連製品に対してDataPowerの技術を取り入れることや、DataPowerの技術をベースとしたSOAアプライアンスを提供することにある。ガートナーが行ったIT産業に関する調査結果によると、2008年までに新規に行われるソフトウェア開発プロジェクトのうち80%がなんらかの形でSOA(Service Oriented Architecture)をベースインフラストラクチャとして使用することになるという。IBMはDataPowerを買収することで同社の技術を取り込み、同社のSOA戦略を強化したい意向だ。

オープンスタンダード技術にそったアプリケーションを組み合わせることでシステムを構築するというSOAによる方法論が広まりつつあり、この流れは今後も進んでいくとみられている。こういったシステムでは、システムに負荷をかけるWebサービスのトラフィックの増加に対応できる技術が必要とされているという。IBMはDataPowerの技術を取り入れることで顧客の要求に対応したシステムを提供していくとする。

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