シーゲイト新製品説明会 - Barracuda 7200.9は1ファミリで全ニーズに応える

 

日本シーゲイト代表取締役社長の小林剛氏

日本シーゲイトは、新製品「Barracuda 7200.9」についての説明会を開催した。一部のモデルは既に出荷が開始されている。

まず市場説明と製品概要を紹介したのは同社代表取締役社長の小林剛氏。3.5インチハードディスクの需要はここ数年急拡大しているが、この成長は今後も続くと同社は予測する。同氏は200GB以上のハードディスクを対象とした市場シェアの調査結果を示し、2003年時点では同社のシェアはわずか5%だったが、その後7200.7、7200.8と製品シリーズを重ねた結果、2005年第1四半期にはシェアが24%まで拡大したと報告した。この成長を引き継ぐBarracuda 7200.9シリーズだが、これまでの製品と大きく違う点は、7200.9シリーズ1ファミリで40GB~500GBまでのニーズをカバーできる点にあるという。これまでのように比較的少容量を7200.7シリーズ、大容量は7200.8シリーズというように製品を分けてはいない。小林剛氏もまさにその点を強調し、"1ファミリで全ての要求に応えられる製品"と表現している。もちろん、Ultra ATA / 100・SATA(3Gbps)というインタフェースチップの違いはあるが、ファミリでほぼ共通の基板を採用した製造面のメリットはもちろん、インテグレータのバリエーション展開にける設計・検証においてもメリットをもたらすとする。

200GB以上のハードディスクを対象とした市場シェアの推移

Barracuda 7200.9シリーズは、先に述べたように40GB~500GBまでラインアップされている。SATAインタフェースでは、容量別に80 / 120 / 160 / 200 / 250 / 300 / 400 / 500GBが用意されており、300GBモデル以上は16MB、その他のモデルは8MBのキャッシュを搭載する。Ultra ATA / 100インタフェースでは、40 / 80 / 120 / 160 / 200 / 250 / 300 / 400 / 500GBが用意されており、キャッシュ容量は300GBモデル以上が16MB、200 / 250GBのモデルが8MB、160 / 120GBのモデルは2MB版と8MB版が、そしてそれ以下のモデルは2MBを搭載する。

Barracuda 7200.9シリーズは40GB~500GB、PATA / SATAを用意

NCQや3Gbpsなどに対応し、SATA Revision 2.5にも対応する

各モデルのインタフェース、ディスク容量およびキャッシュ容量

7200.9シリーズの特徴は容量の他にも業界において「最大の面密度160GB / 3.5インチプラッタ」「最も静かなドライブ」「最もショックに強いドライブ」であるという。160GB / プラッタは、全てのモデルが採用しているというわけではなく、160GB以下のモデルが対象となる。最大容量の500GBモデルでは125GB / プラッタ、その他のモデルでは133GB / プラッタを採用しているとされる。プラッタ枚数では、500GBモデルが4プラッタ、400 / 300GBモデルは3プラッタ、200 / 250GBモデルが2プラッタ、160GB以下のモデルは全て1プラッタとなる。動作音に関しては、160GBモデルでアイドル時2.5Bel(25dB)以下、500GBモデルはアイドル時2.8Bel(28dB)、シーク時3.2Bel(32dB)とされる。耐ショック性能は非動作時で350G、動作時は約70G。

各容量別のプラッタ枚数

160GBモデルでは人間の視聴範囲以下となる26dB以下の動作音を実現。500GBモデルでは若干音量も増すがそれでも静かな部類に入る

そのほか機能面に目を向けると、ネイティブ・コマンド・キューイング(NCQ)、3Gbps SATAへの対応といった特徴が挙げられる。これらはSATA Rev 2.5にて規定されている規格の一部であり、SATA 2.5ではそのほかにもStaggered spin-up(時間差起動)、ホットスワップ、ホットプラグといった複数台を同時に使うサーバ向けの仕様や、アクティブLED用のPin 11、NCQ、3Gbpsのインタフェース速度、そしてeSATA(External SerialATA)などが規定されている。7200.9シリーズもこれらの機能を利用可能だ。

SATA Revision 2.5では、1.0aの仕様をベースにいくつかの機能・仕様が追加されている

SATAにて規定されているたくさんの機能

より広範囲でSATAが活躍できるSATA Revision 2.5仕様

今回の説明会では、同社FAEシニアマネジャの佐藤幸彦氏により、同社も積極的に規格策定に参加しているというSATAの現状についての解説も行われた。

日本シーゲイトFAEシニアマネジャの佐藤幸彦氏

現在SATAではいくつかの仕様が新たに策定されている。たとえばコネクタ形状に関してもより外れにくい構造に改められる「Click Connect」などの改善も決定しているが、なかでも現在注目を集めているのはNCQや3Gbps、eSATAといったキーワードだ。

NCQは同社は既に3世代にわたって対応しているものだが、32個のコマンドまで同時に実行できるコマンドバッファやオフセットと呼ばれるアウトオブオーダーの転送が特徴。たとえば今現在のヘッドの位置とシステムから要求される最初のデータの格納位置が遠く離れていた場合、従来のコマンドでは順番通りにそのデータを読みに行ったのだが、NCQでは一連の要求のなかでより近い箇所に格納されているデータから順不同に先に読み出す。余計なディスク回転を必要とせずに済むことでシーク速度が無駄にならないほか、それによる耐久性能の向上も見込めるという。

NCQと従来のコマンドとの違い

eSATAは、SATAインタフェースをそのまま外部ドライブ接続にも適用しようというもの。SATAインタフェースで接続することでUSB2.0やIEEE1394を凌ぐ高速なデータ転送が可能となるほか、もちろん信号の変換基板も不要だ。しかし、内部接続とは異なり、ケーブルにはより高い耐ノイズ性能と接続のための長さが、コネクタにはショックを受けても抜けにくい構造が求められる。現時点で、eSATAには内部SATAとは若干異なるコネクタ形状が定められ、最長2mまでのケーブル長が策定されているとのことだ。

高速なSATAインタフェースを外部ドライブにも利用できるeSATA

3Gbpsに関しては、1台で使用するぶんには現時点でここまでの転送速度は求められないが、重要となってくるのはRAID 0など複数台のドライブに同時にアクセスする場合だ。以前の1.5Gbpsでは、現在の約70MB/sのドライブでは約2台で帯域が限界になるが、その倍の3Gbpsでは4台を接続できる。また、1台のホストに複数台のドライブを接続するPort Multiplierや1台のドライブに複数のホストが接続するPort Selectorといったサーバ向けの仕様もSATA 2.5では規格されている。

3Gbpsは、2台、4台などRAID 0アレイを組んだ場合で効果を発揮する

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