米アドビ、PDFとFlash融合化したプラットフォーム構築目指す

大川淳  [2005/10/01]

米アドビシステムズは、同社の主力製品PDFと、4月に買収した米マクロメディアのMacromedia Flashを融合化させていく考えを示した。来日中のブルース・チゼン 米アドビCEOは「両者ともそれぞれの領域で標準的な存在であり、これら2つの統合で、プラットフォームを構築できる。あらゆるコンピュータ環境に対応した拡張性の高いものにしていきたい。顧客、ISVなどがソリューションを開発しやすいようにする」と述べた。米マクロメディアは今秋にも統合が完了する見通しだ。

米アドビのブルース・チゼンCEO

また、他の製品については「『Adobe GoLive』と『Dreamweaver』、『Adobe Illustrator』と『Freehand』では、たしかに多少の重複があるが両方にチャンスがある。GoLiveはWebデザイナーに、DreamweaverはWeb開発者向けに焦点をあててきた。『Adobe Illustrator』と『Freehand』は双方を同一のデスクトップで使っている例が多い。『Freehand』には、複数ページをレイアウトできるという、『Adobe Illustrator』にはない機能があるから」と指摘、当面は、これらの並立が続く模様だ。既存製品の廃止なども否定「顧客の声を重視している。100%廃止はないとまではいいきれないが、当面は考えていない」(チゼンCEO)としている。

さらに、ドキュメント管理ソリューション分野では「たとえば、アドビのLiveCycleと、マクロメディアのFlex(Webアプリケーション構築ツール)をつなぐと、ドキュメント内にビジネスチャートなどを表示させるワークフローを実現できる」(同)という。

一方、マクロメディア日本法人は「モバイル分野、家電向けで実績があり、優れた人材を活かしたい。おそらく現行のアドビの拠点を維持しながら、マクロメディアの要員に入ってきてもらうことになるだろう」(同)との見通しで、現在、世界市場でOEM、チャネル事業などを担当しているスー・シーン氏が暫定的に務めている日本法人社長人事については「新社長任命に向け積極的に取り組んで」(同)おり、条件としては「社員にやる気を起こさせるようなリーダーで、豊富な経営経験をもった人材」としている。

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