テレビに迫るネット利用 - なぜか金曜には急増、高年齢層ほど意外に器用!?

    湯木進悟  [2005/09/30]

    米インディアナ州立ボール大学(Ball State University)は、米国民の生活におけるメディア利用スタイルなどを調査した最新レポート「Middletown Media Studies 2(MMS2)」の発表を行った。生活の大半をメディア利用に依存する、現代社会の興味深い実態などが明らかにされている。

    同レポートは、同大学のCenter for Media Design(CMD)が、インディアナポリス・マンシーに居住する約400名の18歳以上の男女の生活に密着して、テレビ / ラジオ / 雑誌 / 書籍 / 携帯電話 / インターネット / Eメールなど、計15のメディアの利用スタイルについて、数カ月間に渡って実施した追跡調査に基づくという。調査対象者から、最新デジタル機器のヘビーユーザーを除くことで、できるだけ平均的な米国民の生活実態を把握することに努めたとされている。

    同調査結果によれば、米国民は、1日のうち平均9時間は何らかのメディアを利用しており、これは仕事に費やす平均時間を上回っているという。長時間利用するメディアとして、最大シェアを占めたのはテレビで、1日に米国民がテレビを見る平均時間は240.9分。時間帯によっては、全調査対象者の7割がテレビを見ているケースも報告された。

    CMDのRobert Papper教授は「どれほどの時間がテレビを見ることに費やされているかを考えれば、現在はテレビがメディアとして最大の影響力を有している。しかしながら、状況は急速に変化してきていることも明らかになった。インターネット、Eメール、インスタント・メッセージング(IM)、ワープロソフトなど、PCを用いて行われる全活動を合計するならば、すでにPCは、テレビに次ぐ強力なメディアとなっている」とコメントした。

    今回の調査では、1日に米国民がPC利用に費やす平均時間は約120分との結果も紹介されている。インターネット・Eメール・電話の利用時間は、他のどの曜日よりも、金曜日に大きく増加するとの興味深いデータも出されているほか、18~24歳の若年層のインターネット利用時間が、他の年齢層よりも少なくなっているという。さらに、テレビを見ながらインターネットも利用するといった、複数メディアの同時利用スタイルは、男性よりも女性の方が、また、40歳未満よりも40歳以上の年齢層の方が、一層顕著になる傾向が見受けられたようだ。

    Papper教授は「職場にPCの導入が進むことにより、マルチタスクをこなす新たな年齢層も誕生した。若い人ほど、マルチタスクが得意であると思い込んでいたものの、どうしても仕事でPCを利用せざるを得なくなった高年齢層の会社員には、マルチタスクの優れた能力が備わってきたようだ」と語っている。

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