ATI、高品質な映像表現を実現するプラットフォーム「Avivo」を発表

    石川ひさよし  [2005/09/22]

    ATI Technolgiesは、PCにおけるビデオ・ディスプレー機能「Avivo」を発表した。

    ATIによると、AvivoとはPCでのビデオ再生、イメージ・ディスプレイ体験をより完璧なものにする新たなテクノロジ・プラットフォームであると言う。意訳すれば"HDTVへと移行中のテレビに対応し、PC等の機器からのディスプレイ・HDTV映像出力を最適化・高画質化する"機能であり、プラットフォームとあるようにGPUその他いくつかの同社製品の組み合わせによって実現される。Avivoは、同社の"これから発表される全てのATI PC製品"にて搭載・展開される予定の機能としている。

    Avivoは、単一の製品というよりは複数の同社H/W・S/W製品の組み合わせによって実現する機能

    Avivoはハードウェア機能およびソフトウェア機能から構成される。そして「鮮やかで真に迫った色彩」「シャープで明瞭なイメージ」「忠実なイメージ再生」「スムーズなHD・SDビデオ再生」「自由度の高いコネクティビティ」などが特徴とされる。

    Avivoの高画質化プロセス

    ビデオキャプチャでの各種機能

    具体的な機能を挙げると、まずビデオキャプチャでは「自動ゲイン調整」「3Dくし型フィルタ」「12ビットADコンバータ」「ハードウェア・ノイズリダクション」「マルチパスキャンセル機能付きデジタル復調」といった機能が提供される。これらの機能については、ビデオキャプチャカードなどで耳にする高画質化機能と同様だ。

    エンコードでの各種機能

    そしてエンコードでは「ハードウェアによるエンコード」「VPUアシストによるコード変換」「H.264・VC-1・WMV9・WMV9 PMC・MPEG-2・MPEG-4・DivX等の幅広いフォーマットのサポート」が提供される。VPUアシストとはいってもシェーダーがその処理を行うのではなく別途、専用チップを搭載するということになるようだ。

    デコードでの各種機能

    デコードでは「VPUの汎用デコーダによるデコード処理」「H.264・VC-1・WMV9・WMV9 PMC・MPEG-2・MPEG-4・DivX等の幅広いフォーマットのサポート」が提供される。

    処理段階での各種機能

    処理段階では「ベクタ・アクティブ・デインタレーシング」「アドバンスド・ビデオ・スケーリング」が提供される。ベクタ・アクティブ・デインタレーシングは、前後フレームから動きを検出した上で最適なデインタレーシング処理を行う。そしてアドバンスド・ビデオ・スケーリングはアップスケール・ダウンスケール時の補間や間引きにより発生する画面の荒さを解消するものだ。

    表示・出力での各種機能

    実際の表示・出力では「ガンマ補正・カラー補正・圧縮・伸張などを含む10ビットAvivoディスプレイ・エンジン」「同社Xillion TVエンコーダとの接続・2系統のデュアルリンクDVI出力・10/16ビットDVI出力・HDCPサポート・HDMIインタフェースのサポートなど柔軟な拡張性」が提供される。Avivo ディスプレイ・エンジンでは、内部処理を各色10ビットで行い、計30ビット。HDRなどにおけるリアルな画作りが可能とされる。コネクティビティでは特に1920×1200ドット超に対応するディスプレイなどで用いられるDVIを2系統まとめたデュアルリンクケーブルをさらに2系統対応させることで、デモのような30インチApple Cinema HD Displayの2画面出力等が実現するほか、次世代のデジタル映像・音声入出力インタフェースであるHDMIをサポートする点は家電分野からも興味深いだろう。

    Avivoで実現される機能と競合他社のビデオ支援機能との比較

    Avivoの例としてTheater+Radeonの組み合わせ

    30インチApple Cinema HD Display2面でのデモンストレーション(左がAvivo)

    10ビット出力のサンプル

    カラー補正のサンプル

    H.264再生サンプル

    H.264再生時のCPU負荷の推移。デコード支援が効いている様子

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