ビル・ゲイツ氏所有の「レスター手稿」、レオナルド・ダ・ヴィンチ展に

  [2005/09/07]

レオナルド・ダ・ヴィンチ展に米Microsoftビル・ゲイツ会長が所蔵する「レスター手稿」が出展される。主催する毎日新聞社・TBSビジョンによれば、その変遷は、ローマの画家G・ゲッツィから英国の貴族レスター卿へ、レスター卿から米国石油王アーマンド・ハマーへと渡った後にビル・ゲイツ氏が購入、現在に至ったとのことだ。

レスター手稿第36紙葉裏・第1紙葉表/レオナルド・ダ・ヴィンチ 1505, 1507-8年 Seth Joel/(c)Corbis 「芸術家」「科学者」「数学者」であったダ・ヴィンチが手稿に残したメッセージとは

レスター手稿は全72ページ。ダ・ヴィンチが晩年に執筆したもので、天文学・流体力学・地球物理などに関する考察が、デッサンと鏡面文字で記されている。特に鏡面文字は、鏡で映さなければ読めないという特徴を持つ奇異な文字。「暗号」「印刷をするため」「彼が左利きだったため」等、今なお様々な説が論じられており、ダ・ヴィンチの謎を解く重要なキーワードとして、研究者の注目を集めている。

また、同展では、レスター手稿と関連の深い再現模型数点が同時展示される(協力: イタリア「レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館」)。ダ・ヴィンチは、ルネサンス三大巨匠のひとりとして視覚効果を駆使し、名画を描く一方、「科学者」「数学者」として、数々のアイディアを"ダ・ヴィンチ ノート"に残した。15世紀にはヘリコプターの考案を記すなど、一部では「予言者」と称されることも。今回はその中でも、「レオナルド自身が制作し実験を行った可能性も高い」というの「飛翔機械=グライダー」などが展示される予定だ。

飛翔機械=グライダー/レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館所蔵 ちなみに、ダ・ヴィンチが「最後の晩餐」に暗号を描き込んだとするダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチ・コード」は、全米で驚異のロング・セラーを記録。映画(トム・ハンクス主演)も2006年5月に全世界同時公開される。同展では、その「最後の晩餐」も3D映像として登場する予定で、「前に立つとあたかも登場人物になったような気分になれる演出」が成されるとのこと。ここ数年はダ・ヴィンチブームが続くかもしれない

なお、レスター手稿は、1年に1度、1カ国の1カ所でしか公開されない貴重な資料としても知られる。日本では初公開となり、同展で全ページの閲覧が可能。会場では、この"ダ・ヴィンチ ノート"や再現模型、名画が、様々なデジタルメディアを用いて演出される。

レスター手稿 The Codex Leicester

執筆年 1505、1507~1508年
サイズ 29.5×21.8
ページ 72ページ

開催概要

開催時期 9月15日~11月13日
開館時間 10:00~20:00 (入館は19:30まで)
会場 森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ森タワー52F)
主催 毎日新聞社、TBSビジョン

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