AGEIAの物理処理プロセッサ「PhysX」搭載カード、BFGが発売へ

    Yoichi Yamashita  [2005/09/02]

    米AGEIA Technologiesは1日(現地時間)、BFG Technologiesとのパートナー契約を発表した。同社の「AGEIA PhysXプロセッサ」を搭載したアドインカードをBFGが発売する。

    AGEIAはPhysXを、「物理(physics)プロセッシング・ユニット(PPU)という新カテゴリの処理装置」と説明している。ゲーム環境における流体力学や剛体力学など、物理的な相互作用のハードウエア・アクセラレーションを効率的に実現する。3Dグラフィックス処理においてCPUの処理量を減らすためにGPU(Graphics Processing Unit)が登場したように、よりリアルで複雑なリアルタイムのグラフィックス処理が求められる中で、PhysXは物理処理だけを専門に行ってCPUやGPUをサポートする。

    AGEIAが開発した物理演算ライブラリ「AGEIA PhysX SDK」は、すでにEpic Gamesの「Unreal Engine 3」など、様々なゲーム制作用エンジンに採用されている。またソニー・コンピュータエンタテインメントは、PhysX SDKをPlayStation(PS) 3向けに最適化すると共に、PS3向けSDKの一部として開発者に提供するとしている。

    BFGは、PhysXプロセッサに128MBのローカルメモリを組み合わせたスタンドアローンのPCIカードを提供する予定だ。2005年末の発売予定で、価格は未定。BFGのScott Herkelman氏は「間違いなくPCゲーミング・ハードウエアの次の進化には、リアリスティックな動きとゲーム環境におけるフィジックスを劇的に向上させる技術が含まれる」とコメントしている。PCゲームの世界では、NVIDIAのSLIやATIのCrossFireなどGPUを2枚挿しするソリューションが登場しているが、今年の年末には「GPU+PPU」という新たな選択肢が加わりそうだ。

    AGEIAはまた、スウェーデンのMeqon Researchの買収を発表した。Meqonも物理処理技術を開発しており、AGEIAはMeqonの開発者向け物理ソリューション「Meqon Game Dynamics SDK」をPhysX SDKに統合するという。

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