米MSがインターネット電話会社Teleoを買収、Skype、Googleなどに対抗

    Junya Suzuki  [2005/08/31]

    米Microsoftは8月30日(現地時間)、VoIP関連のアプリケーションとサービスを開発するベンチャー企業の米Teleoを買収すると発表した。Teleoは、米カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とする2003年に設立されたばかりの未公開企業。VoIPを利用して、PC上から固定電話や携帯電話、さらに他のPCなどを電話回線経由で呼び出すアプリケーションを提供している。Microsoftでは、Teleoの技術をOutlookやInternet Explorer、MSN Messengerなど、同社のコラボレーション系アプリケーションの資産と組み合わせて、PCによる電話サービスの提供と既存アプリケーションとのスムーズな連携を実現するのが狙いだ。

    Microsoftは従来より、Windows Messenger、MSN Messengerなどの名称でインスタントメッセージング(IM)サービスを提供している。これらのサービスでは、テキスト文書によるチャット以外に、音声/ビデオによるPC同士のボイスチャットが可能だ。今回のTeleo買収により、これらのアプリケーションを使って、さらにPC上から固定電話や携帯電話をダイヤルで呼び出して通話ができるようになる。同社の計画では、これらの機能をOutlookなどのコラボレーションウェアと連携させる予定だ。

    近年のIMによるリアルタイム・コミュニケーションの世界では、テキストよりも音声を使ったボイス・チャットに大きな注目が集まりつつある。この分野で大きな成功を収めたSkypeをはじめ、つい先週登場したばかりのGoogle Talkも、テキスト通信よりもボイス・チャット機能を重視している。またSkypeは、インターネット経由でのPC同士の無料通話サービスだけでなく、固定電話のダイヤルによる呼び出しサービスを有料で提供している。現段階でこの有料サービス利用はあまり浸透していないが、今後はこうしたダイヤル・サービスやビデオ・カンファレンスなどのプレミア機能が、大きな差別化のポイントになるとみられている。

    インターネット/デスクトップ検索分野でYahooやGoogleと競合しているMicrosoftのMSNだが、今回のTeleo買収はこれらライバルの動きに追随するものだ。米Yahooは6月14日(現地時間)、Teleoと同業者で、インターネット電話サービスを提供している米Dialpadの買収を発表。さらに8月には音声通話機能を強化したYahoo! Messengerの最新版をリリースしている。

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