AJAXによるサーバサイドJavaとの連携を容易に - DWR 1.0公開

    杉山貴章  [2005/08/30]

    The DWR Projectは29日(現地時間)、DWR(Direct Web Remoting)の正式版となるDWR 1.0を公開した。DWRはJavaによるウェブアプリケーションにおいて容易にAJAXを実現できるようにするためのライブラリであり、Apache License, Version 2のもとで公開されている。

    AJAXはインタラクティブなウェブアプリケーションを作成するための新しいフレームワークである。AJAXを利用したウェブアプリケーションでは、JavaSrciptを利用することで非同期にサーバとの通信を行う。ただし、これを実現すためには複雑なJavaScriptを記述しなければならないという問題がある。DWRを利用することで、サーバ側で稼働するJavaオブジェクトを呼び出すためのJavaScriptコードを容易に作成できるようになる。

    DWR 1.0では、主に次のような機能が提供される。

    • Javaコードに合わせたJavaScriptの自動生成
    • J2EEセキュリティおよびメソッド/パラメータレベルによるアクセス制御
    • 基本型、Stringオブジェクト、Dataオブジェクトの自動変換
    • 配列やコレクション、マップ、イテレータの自動変換
    • DOMからDocument/Elementオブジェクトへの自動変換
    • HibernateからJavaBeansへの自動変換
    • バッチ処理によるリモート呼び出しのサポート
    • XMLHttpRequestおよびIFRAMEによる呼び出しのサポート
    • 順序保証された呼び出しのサポート
    • HTML操作のためのライブラリの提供
    • SpringFrameworkとの連携(SpringBeanの呼び出しやSpring設定ファイルのサポート)

    DWRのメリットの一つは様々な型を処理するための仕組みが豊富に備わっている点である。またSpringFrameworkで定義したBeanを呼び出せる点も大きな特徴だ。その他、HTMLの処理を支援するための様々な機能も用意されている。

    AJAXは優れた仕組みだが、クライアント側コードの煩雑化は開発にかかる手間を増大させる。それらの作業の負荷を軽減するためにはDWRなどのライブラリが有効になるだろう。DWRと同様の目的をもったツールとしては、各種スクリプト言語をサポートしたSAJAXやJSF(JavaServer Faces)でAJAXを実現するためのAjaxFacesなどがオープンソースで公開されている。

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