財団法人の韓国インターネット振興院は、韓国内でのインターネット利用動向を調べる「2005年上半期 情報化実態調査」を実施し、この結果を発表した。調査は6月1日~30日までの30日間、韓国全国の7,087世帯、満6歳以上の1万7,698人を対象に行われた。調査報告書では、結果の数値を国民全体に対するパーセンテージに換算する形で紹介されている。
同調査によると、インターネットの利用率は71.9%で、人口に換算すると3,257万人となっている。これは最近1カ月以内にインターネットを利用した人の割合で、1年前の2004年6月と比較すると3.7ポイント(190万人)、2004年下半期の12月と比較すると1.7ポイント(99万人)増加している。内訳は、最近1週間内に利用した人が55.6%、最近1週間~1カ月以内に利用した人が16.3%。「インターネット利用経験なし」の割合は25.2%。
韓国のインターネット利用者数は年々増加傾向だ。利用者数の動向を2000年12月から半年ごとに見てみてると、多い時では6.9%(2000年12月から2001年6月)、少なくとも0.7%(2003年12月から2004年6月)と、継続して増えていることがわかる。ただしインターネット人口が飽和状態となってきている最近では、以前に比べると大きな増加率を見せることはない傾向だ。
インターネットの利用率を年齢別に見てみると、今回の調査結果では6~10歳がもっとも高く97.3%(910万人)となっている。続いて20代が97.2%(755万人)、30代は89.8%(799万人)、40代は67.2%(556万人)、50代は34.7%(170万人)、60代以上は11.0%(67万人)となっている。
1年前の2004年6月の調査では、10代は95.5%(896万人)、20代は95%(757万人)、30代は86.4%(770万人)、40代は58.3%(472万人)、50代は27.6%(129万人)、60代以上は7.3%(43万人)だったので、いずれの年齢層も増加している。ちなみに20代の調査結果で、利用者数が減っているにも関わらず利用率が増えているのは、国内の20代の全人口が減少していることに起因する。
ここで注目すべきは40代と50代だ。利用率の伸びがそれぞれ40代は8.9ポイント、50代は7.1ポイントと、調査対象年齢層内でもっとも大きいことが分かる。この理由としてインターネット振興院担当者は「10~30代の利用者数はほぼ飽和状態で、今後大きく伸びる可能性が低い反面、40、50代はまだまだ増加の見込みがある。これらの年齢層が利用せざるをえないほど、業務上や生活でインターネットは不可欠なものになってきているうえ、比較的年齢層の高い人が関心を示すインターネット上でのバンキングや証券取引などが韓国で注目を浴び活発化してきている」と述べている。
さらに利用者を性別の側面から見てみると、利用者の男女比率では男性53.8%、女性46.2となっているほか、男性のみの利用率は77.4%(1,753万人)、女性のみでは66.3%(1,504万人)で、男性が11.1%も多いことが明らかとなっている。ただし2004年6月の調査と比較すると、74.4%(1,673万人)から3ポイント増加した男性に比べ、62.0%(1,394万人)から4.3ポイント増加した女性が若干高くなっている。
ブロードバンド普及率の高さで有名な韓国だが、その実態はどうなっているのだろうか。調査によると、1世帯あたりのパソコン保有率は78.5%と、2004年6月の77.1%よりも1.4ポイント増加している。うちケーブルを利用してインターネットに接続する、有線インターネット接続が可能な環境が整っている家庭は93.6%で、91.0%だった2004年6月から2.9ポイント増加しており、パソコンとインターネットはほぼセットになっていることが伺える結果となっている。接続方法としては、DSLが87.2%ともっとも多く、続いてケーブルモデムが11.0%、アナログ電話回線が2.1%、無線LANが1.0%、ISDNが0.6%となっている。
これまでハード面からインターネット利用の実態を見てきたが、ソフト面ではどうだろうか。まずは韓国でも人気のブログおよびミニホームページ(以下、ブログ)に関しては、インターネット利用者のうち41.3%が「(友達や家族などのブログなどに)訪問経験あり」と答え、うち30.7%が本人のブログを開設し利用しているという結果が出ている。
ブログ利用者が本人のブログへ訪問する時間は、1日平均4.3時間で訪問回数は9.8回。一方他人のブログには1日平均3.0時間・13.6回訪問するという結果が出ている。1日にこれほどの時間をブログなどの更新および訪問作業に費やせるのはやはり10、20代がもっとも多く、本人のブログ保有率は20代がもっとも多く57.5%、続いて10代が33.8%となっている。逆に30代は本人ブログなどの保有率が23.6%、「訪問のみ経験あり」が14.0%と、年齢が高くなるに従い、訪問のみの比率が高くなる傾向だ。
最近、MP3音楽などを合法かつ有料で配信するなど、コンテンツの有料化が進んでいる韓国だが、調査では有料コンテンツの利用経験率は27.7%と、全体の4分の1強となっている。うちもっとも多い購入コンテンツは音楽で、有料コンテンツ利用者の64.7%が購入経験ありと答えている。以下、オンラインゲームが63.8%、映画および番組が56.5%、教育用コンテンツが45.8%と、韓国ユーザの好みの傾向や、教育熱心なお国柄を反映する結果が現れている。
さらに活性化しつつある電子商取引についての結果も出ている。オンライン株取引の経験の有無を尋ねた結果、インターネット全利用者中では7.0%と低い水準にとどまっているものの、オフラインでの株取引経験者中では67.1%と、比較的高い数値を示している。前者が4.4%、後者が52.3%だった昨年と比較すると、いずれもパーセンテージを増やしており、今後もオンライン株取引の増加および活性化が予想される。
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