PlayStation Meeting 2005 - PS3で実現する次世代エンターテイメント

 

ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、「PlayStation Meeting 2005」を開催した。プレイステーション事業の現状や、将来に向けての事業展望を説明したほか、「プレイステーション・ポータブル(PSP)」のアップデート、「プレイステーション3(PS3)」のデモンストレーションや、その表現技術、開発環境に関連した発表を行なった。

PSPのアップデートとPS2の現状 - 事業の好調さをアピール

プレイステーション事業の現状だが、同社エグゼクティブバイスプレジデントの佐伯雅司氏は、プレイステーション2(PS2)は依然として好調を維持していると強調する。また、新しいユーザー層、例えば現在の10代から20代の男性といったユーザーではなく、10代以下の児童や、現在よりも年齢層の高いユーザー、ほかに女性ユーザーも新たに多く取り込んでいるというデータを提示、夏から年末にかけての豊富なゲームソフトウェアラインナップの紹介とあわせて、「PS2は最強のプラットフォーム」(佐伯氏)とアピールしていた。

PS2はPSを超えるペースで出荷数を推移させており、1億台は目前とのこと

特にPS2新機種で新たなユーザー層開拓に成功している…、というグラフ

PSPに関しては、Webブラウザなど新機能を搭載、あわせて新ラインナップが追加されると発表された。今月27日に行なわれるシステムソフトウェア バージョン2.00へのアップデートで、新機能としてWebブラウザなどが使用可能になるほか、メモリースティックビデオにも対応する。アップデータはオンラインで提供されるが、UMDなどのメディアでの提供も計画しているとのこと。

新バージョンのOSでついにブラウザ機能を搭載する

追加されたラインナップは、本体色がセラミック・ホワイトの「PSP バリュー・パック PSP-1000 KCW」で、発売は9月15日、希望小売価格は26,040円となる。PSPでは今後、本体と周辺機器のカラーバリエーション展開を行なうと発表しており、今回はその第1弾となる予定。なお、「PSP-1000 KCW」には、最初からシステムソフトウェア バージョン2.00がインストールされている。

当初はバリューパックのみで提供となる「PSP バリュー・パック PSP-1000 KCW」

展示されていたPSP白&黒

SCEIによると、PSPは今月20日の時点で世界累計出荷数が507万台に達したという。国内や北米、アジアでも売れ行きが好調で、9月に行なわれる欧州での発表にも自信を持っていると述べる。加えて特に北米などでは、UMD映像コンテンツがUMDゲームコンテンツに迫る好調さで、それらを受けUMDの生産キャパシティを大幅増強するのだという。

ハードウェアは500万台を突破

ソフトウェアも好調だという

北米では特にUMD映像コンテンツが好調だという

需要増にあわせUMD生産キャパを拡大する方針とのこと

PS3プレゼンで久多良木氏、「世界規模のエンターテイメント業界を育てる」

壇上に立つ久夛良木健氏

PlayStation Meeting 2005後半からは、PS3のプレゼンテーションが行なわれた。CellとRSX(のベースとなるNVIDIA GPU)のシステムで実現する、リアルタイムの物理演算処理による3D表現の披露、採用されるシェーダープログラミングの優位性を示すデモンストレーションなど、ほぼ先日のE3で行なわれたものと同一の内容となっていたようだが、同社代表取締役社長兼グループCEOの久夛良木健氏による詳細な技術解説や、新たなデモンストレーションも行なわれたほか、英SN Systems Limitedの買収や、米AGEIA Technologies・米Epic Games・米Havokといったゲーム開発者向けの各種資産を有する企業との戦略的ライセンス契約締結も発表され、開発者向け環境の整備が進んでいることも説明された。

ゲームソフトウェア開発者への開発ツールの提供は順調に行なわれ、多種多様なサポートで、ソフトメーカーの"どうやって作るのか? 大きなコストがかかるのではないか?"といった不安の解消にチャレンジしているのだという。

おなじみアヒルのデモンストレーション。久多良木氏の解説が行なわれる

初期のPS3リファレンスシステム

改良されたPS3リファレンスシステム

今後はこのような1Uタイプ、またはデスクトップタイプでの提供を考えているとのこと

リファレンスシステムの出荷数も加速させていく

同プレゼンテーションでは、久多良木氏が「E3の(PS3)発表では衝撃といっていいほどの熱狂を感じた」と語るなど、PS3に対する反響の大きさを述べていた。同氏によれば、PS/PS2の提案した世界は、コンピューターエンターテイメントを大きく進化させたが、PS3の提案する世界は、前世代ゲーム機とはまるで違う大きな変革だとし、「何段も上の世界の実現」「要は、現実にそうありたいという方向に近づくことだ。映画の世界や、最高性能のPCでしか出来なかったことが、家庭のなかに入ってくる」と、その変革の大きさを表現する。同氏は「PS3は10年先を見込んだハードウェア」と述べるなど自信を示す。

PS3のKey Transition

PSファミリーが提案してきた新技術の例として、採用メディアの変遷

その新しい世界の実現だが、前世代ハードウェアとの互換性を確保したまま目指すという。久多良木氏は「互換性がないというのは発展のマイナスになる」と述べ、「プレイステーションフォーマットは互換性を保ったまま進化する」と説明する。今回のPS3でも、PS/PS2が持つソフトウェア資産との互換性を確保している。

PS3の価格についても、今回多少の言及があった。久多良木氏によると、様々な次世代キーテクノロジを盛り込んだハードウェアだけに、「これらすべて入れたらとんでもない値段になる、それはわかっている」としながらも、「我々が努力するしかない」とした。が、最後に笑顔で「高いぞ」と述べ、会場の笑いを誘っていた。

久多良木氏は最後に、プレイステーション事業に関する展望を語った。今後同事業は、特定の年齢、特定のユーザーに向けたビジネスから、より広範なユーザーに対するビジネスの展開を推進するとのこと。同氏は「コンピュータエンターテイメント業界は、今世界でもっとも進化が早く元気な業界だ。業界に対する我われの責務を果たしたいと考えている。世界規模のエンターテイメント業界を育てる」とコメントを残しPlayStation Meeting 2005を締めくくった。

PS3発売までのスケジュール

モックアップだが、PS3のカラーバリエーションも展示されていた

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