デジタル音楽市場を切り開いた「MP3」、7月14日に誕生10周年

    Yoichi Yamashita  [2005/07/15]

    デジタル音楽プレーヤーで幅広く採用されているオーディオフォーマット「MP3」。その拡張子が誕生してから7月14日に10周年を迎えた。

    Fraunhofer IISのオーディオチーム

    MP3の開発は1987年に、独Fraunhofer IISにおいて放送用途の音声圧縮技術を開発する「EUREKA」というプロジェクトで始まった。同社は89年にドイツで特許を取得。92年に、その音声アルゴリズムがMPEG-1に採用された。

    95年にFraunhofer IIS内で、拡張子を決める投票を行い、満場一致で「.mp3」が選ばれたという。その結果を通達する7月14日のEメールには「ISO MPEG Audio Layer 3の拡張子は満票で.mp3に決定しました。今後は、WWWページ、シェアウエア、デモなどに、.bitの拡張子を使わないように気をつけて下さい」と記されている。

    Fraunhofer IISによると、MPEG-1に組み込まれた当時、MP3は実用的に利用するには複雑すぎると受け止められていた。だが、97年に「AMP MP3 Playback Engine」が誕生。98年に音楽再生ソフト「Winamp」が登場してから、MP3はデジタル音楽の世界で爆発的に普及した。

    その一方で、市販のCDから音楽をパソコンにMP3形式でコピーし、インターネットを通じて配布・交換する海賊行為が問題となった。そのような状況を受けて、現在ではDRM技術の開発も進められている。また、より小さいファイルサイズで高音質を実現する「mp3PRO」、5.1chサラウンド再生が可能な「MP3 Surround」などのフォーマットが登場している。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン