JavaOneに見るJava EE 5 - Persistence APIがEJBから独立

 

Javaプラットフォームの名称を変更

Sun Microsystemsは27日から米サンフランシスコで開催中のJavaOne 2005において、Javaアプリケーションプラットフォームの今後のロードマップを発表した。

まず最も分かりやすいトピックとしては、プラットフォームの名称の変更が挙げられる。今後リリースされるバージョンでは、これまでの「Java 2 Platform」という名称から"2"を取り除いて「Java Platform」が正式名称となる。同時に、バージョン番号に付けられていた".0"も取り除くという。したがって Standard Editionの次期バージョンであるMustangは「Java Platform, Standard Edition 6 (Java SE 6)」、その次のDolphinは「Java Platform, Standard Edition 7 (Java SE 7)」となる。ただし、Tigerについてはすでにリリース済みのため J2SE 5.0のまま残る。Enterprise Editionに関してはこれからのリリースなので「Java Platform, Enterprise Edition 5 (Java EE 5)」、そしてMicro Editionはバージョン番号を取り除いた「Java Platform, Micro Edition (Java ME)」としてリリースされる。

EoDに重点を置くJava EE 5

Enterprise Editionの次期バージョンであるJava EE 5についてはこれまでも多くの情報が発表されてきた。このリリースでは、EoD(Easy of Development)が最も重要なテーマとなっている。複雑で難解であるというこれまでのJ2EEの印象を覆し、より開発を容易にするためにJava EE 5では主に次のような機能強化が行われている。

  • POJO(Plain Old Java Object)による開発のサポート
  • アノテーションへの対応
  • DI(Dependency Injection)のサポート
  • Persistence APIの導入
  • JAX-WS(Java API for XML Web Services)のサポート
  • JAXB(Java API for XML Data Binding)のサポート

Persistence APIはもともとはEJBに含まれる機能だったが、JDO(Java Data Object)とEJB Entity Beanの整合性を取るために今回独立したAPIとして定義された。EJBから切り放されたことによってPersistence API単体でも利用できるようになったため、今後はJava SEにも導入される予定だという。

その他にもJSP(avaServer Pages)管理機能の強化や標準タグ・ライブラリの充実、StAX(Streaming API for Java)のサポート、既存APIの強化などといった拡張が行われている。

SunはJava EE 5のベータ版を今年の第4四半期に、正式版を第1四半期にリリースする予定だとしている。

互換性と安定性の向上を目指すJava SE

デスクトップ向けのプラットフォームであるJava SEでは、Mustangというコード名で呼ばれる次期バージョンの開発が進められている。Mustangの掲げる主な目標は以下の点にある。

  • 互換性と安定性および品質の向上
  • XMLサポート機能の拡張
  • Webサービス機能の拡張
  • リソース管理や診断機能の強化
  • デスクトップ環境の強化
  • EoDの実現

Mustangでは、XMLとWebサービスのためにJAX-WS 2.0やJAXB 2.0などのをサポートする。また、JDBC(Java Database Connectivity)環境の改善も行われる。その他、リソースを管理のためのAPIであるJMX(Java Management Extensions)を組み込み、Dolphin (Java SE 7)ではさらにそれを拡張していく方針である。

デスクトップ環境においては、Microsoftからリリースされる予定のLonghornを完全にサポートし、ルックアンドフィールの追加や.NET CLR(Common Language Runtime)との共存も可能にする。それ以外のもグラフィックス機能の強化や新しいフレームワークの導入など、多彩な拡張が行われる予定。

Standard Editionは今後、18カ月毎の新バージョンのリリースを目標にするという。したがってMustang (Java SE 6)のリリースは2006年の夏頃、Dolphin (Java SE 7)は2008年の前半ということになる。

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