MS/東芝、HD DVDプレイヤー開発で協業、Longhornによる次世代モバイルPCも

小山安博  [2005/06/28]

ビル・ゲイツ米Microsoft会長兼CSA(左)と西田厚聰東芝社長

米Microsoftと東芝は、次世代光ディスク「HD DVD」関連技術・製品の開発などで協業することに合意、デジタル家電やPCの開発、市場拡大に向けて両社で取り組んでいく。両社は、次世代Windows「Longhorn」(開発コード名)搭載ノートPCの共同開発やクロスライセンスに関しても合意しており、関係を強化する。

次世代光ディスクとしては東芝・NECらが推進するHD DVD陣営と、ソニー・松下電器産業らが推進するBlu-ray Disc陣営が主導権を巡り競合しているが、今回、HD DVD陣営のMicrosoftと東芝は、Windows CEベースのHD DVD機器を両社で開発していくことを決めた。

「HD DVDは大変足の長い技術」と、24日に就任したばかりの西田厚聰東芝新社長は語り、両社の協業により5~10年先を見据えた、HD DVDへの拡張性と将来性の拡大を狙う。MicrosoftはWalt Disneyと、HD DVD Forumにおいてインタラクティブ仕様「iHD」を共同提案しており、同様に今後両社で開発を加速していきたい考えだ。

HD DVDとBlu-ray Discは統合の動きも見られるが、西田社長は「統合できるのに越したことはない」としつつ、Blu-ray Disc陣営がこだわるカバー層厚0.1mmを譲らない場合は統合しづらいと強調。それでも「統合化の努力は続けたい」とした。

また、HD DVD陣営に参加しつつ、Blu-ray Disc陣営には正式に参画していないMicrosoftだが、ビル・ゲイツ会長兼CSAは、「(HD DVDとBlu-ray Discと2種類ある)フォーマットに関しては中立の立場」とコメント。しかしながら、今回の東芝との協業のような活動はまだBlu-ray Disc陣営とは実現しておらず、西田社長も今回の協業がHD DVD側に強力なサポートとなる、と強調した。

PC関連では、もともと両社はノートPCの開発で緊密に協力してきたと西田社長。さらに今後登場するLonghornに向け、東芝のハードウェア技術やシステム関連技術と、MicrosoftのOS技術を融合させ、「ブレークスルーモバイルPC」を共同で開発、ノートPCの利用シーンを拡大し、さらなる市場の成長を目指していく、という。

ノートPC関連では、Microsoftが推進するタブレットPCの分野で東芝が協力しており、「次世代のタブレットPC」などで両社の協業で相乗効果が出せる、とゲイツ会長。タブレットPCがLonghornの登場でさらに進化し、3~5年以内にソフトウェアもハードウェアもさらに改善され、ノートPCのすべてがタブレットPCになることも期待できる、としている。

クロスライセンス戦略を進めているMicrosoftは、国内では富士通に続いて、4月に東芝と契約を結んでいる。ゲイツ会長は、今回の東芝とのクロスライセンス契約をモデルケースとして、国内の他のIT関連企業とも話し合いを進めていきたい考えを示した。

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