「外出時は携帯、在宅時は固定電話で低コスト通話」英BTの新携帯サービス

Junya Suzuki  [2005/06/16]

英British Telecom(BT)は6月15日(現地時間)、在宅時に家庭用の電話回線を使用できるデュアルモードの携帯電話サービス「BT Fusion」を発表した。

BT Fusion対応の携帯電話は、家庭内に設置される「BT Hub」と呼ばれる無線通信端末を経由し、通常の有線電話回線から公衆電話網に接続する。携帯電話を自宅に持ち帰ると、自動的に回線を切り替えるため、在宅時には携帯電話網を利用しない。これにより、通常の携帯電話による通話よりも利用料金を抑えることが可能になる。同社では、まず約400名の早期テスターを使ってサービスを立ち上げ、今年2005年9月には対象を全国へ拡大して本格的なサービスインにこぎつける計画だという。

BT Fusionを契約すると、電話回線の終端に設置するBT Hubに加え、BT Fusion対応携帯電話端末として「Motorola v560」が無料で送られる。同携帯は通常は普通の携帯電話として利用できるが、ひとたび自宅へ持ち帰ると通信先を自動的にBT Hubへ変更、以後はBT HubとのBluetooth通信が圏外になるまで、一般電話回線を利用しての通話が行えるようになる。同社によれば、BT Fusionを利用して一般回線の電話番号を呼び出す場合、他の携帯電話サービスに比べ、ピーク時で半額以上、オフピーク時で9割以上の料金削減になるという。同サービスは利用料に応じて「BT Fusion 100」と「BT Fusion 200」という2種類のパッケージが用意されており、それぞれ料金は月額で9.99ポンドと14.99ポンドとなっている。なお、1人あたり9.99ポンドで2人目以降の契約者を追加できる。料金設定の詳細については、9月の正式サービスインのタイミングで発表する予定だという。また同日、米Motorolaが超薄型携帯電話「RAZR V3」で著名なRAZRシリーズのBT Fusionへの近日中の対応を発表している。

BT Fusionで提供されるBT Hubは無線LANルータの機能も備えており、デスクトップPCやノートPCをWi-Fiの無線LAN経由でインターネットに接続させることも可能だ。BTでは、BT Fusion契約者向けにブロードバンド接続サービスを、月額17.99ポンドから提供している。

今回発表されたサービスでは、外出時はBT Wirelessの携帯電話網、在宅時は一般回線という形での複合サービスとなっているが、今後IP電話網や無線LANホットスポットを組み合わせたサービスが登場する可能性もある。その場合、さらに価格競争が熾烈になるだろう。

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