米Google、壮大なボランティアプロジェクト「Google Sitemaps」を開始

    Junya Suzuki  [2005/06/06]

    米Googleは6月2日(現地時間)、「Google Sitemaps」のベータ版を開始したと発表した。これは、企業のネットワーク管理者など、自身のWebサイトを管理する人々の力を借りて、Googleが検索可能なWebページの数を増やしていこうという壮大な実験プロジェクトだ。ユーザーがGoogle Sitemapsのページにアクセスして、アクセス可能なURLリストを次々と登録していくことで、それらがGoogleの検索候補として順に登場することになる。

    Gmail等で提供されるIDとパスワードを使って「Google Sitemaps」へアクセスすると、URLリストの登録画面が表示される。ここで、XML形式で記述されたURLリストへアクセスするためのURLを投稿することで、自社のWebサイト上でアクセス可能なURL一覧を登録できる。URLリストは手作業で記述することも可能だが、Googleでは「Sitemap Generator」というリストの自動生成ソフトウェアも提供しており、このツールを利用することで処理を半自動化できる。Sitemap Generatorは簡易言語のPythonベースで記述されており、実行にあたっては、Webサーバ上でPython version 2.2が動作している必要がある。

    Googleでは、作成したURLリストは将来的にGoogle以外の検索エンジンでも活用できるものだと説明している。また、ApacheやIIS、Notes DominoといったWebサーバがこのURLリスト生成に標準で対応することが、将来的な希望であるという。つまり、GoogleのロボットがURLを収集するだけでなく、Webサーバ自身が能動的にアクセス可能なページ情報を送信することで、検索対象となるインデックスの数を大幅に増やすことが今回のプロジェクトの狙いだ。

    このプロジェクトが、ホームページを持つユーザーにどの程度受け入れられ、インデックス増強に結びつくかは未知数だ。Google Sitemaps提供開始を告げるGoogle Blogの解説でも、これが儚い夢に終わる可能性があると考えているのか、あくまで実験であることを強調している。このプロジェクトで一番のメリットを享受できるのはGoogleであり、企業ユーザーはあくまでボランティアという立場になる。ただ、自社ページのURLリストを提供することでインデックスに組み込まれる確率は高くなるし、ひいては検索結果の増加がユーザーのメリットにつながる可能性もある。その意味で、これまで一方的にサービスを受けるだけだったユーザーの協力をどこまで得られるのか、興味深いプロジェクトだといえるだろう。

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