Microsoft、XMLベースのファイル形式を「Office 12」の標準に

 

米Microsoftは1日(米国時間)、次期Microsoft Office「Office 12」(開発コードネーム)で、XML(Extensible Markup Language)ベースの標準ファイル形式を採用することを明らかにした。同社では「Microsoft Office Open XML Formats」と呼んでいる。

同社は「Office 2000」でXMLベースのドキュメントプロパティを採用し、OfficeでのXMLサポートを開始。その後、Excel用のXMLスキーマSpreadsheetML、Word用のWordprocessingML、データ入力の支援ツール「InfoPath」などを通じてサポートの幅を広げてきた。Open XML Formatsでは、新たにPowerPointも対象となり、ユーザーはOffice全般の利用において、より多くのXMLのメリットを享受できるようになる。

Open XML Formats採用のメリットとして、「小さなファイルサイズ」「データ復元」「セキュリティの向上」などを挙げている。ファイルサイズは、テキストベースのXMLとデータ圧縮のZIP技術の組み合わせによって、Office 2003と比べて最大75%小さくなるという。圧縮・解凍は自動的に実行され、ユーザーが意識することはないそうだ。小さなファイルサイズによって、ストレージにより多くのデータを収められるようになり、ネットワークを通じてファイルを配布・提供する際の負担も軽減される。

ファイル内のデータはタイプごとにセグメント化され、別々に格納される。そのため一部が破損したとしても、残る部分をアプリケーションで開くことが可能だ。例えば、チャートが壊れたとしても、チャートを除く情報を確認できる。また破損した部分についても、Officeアプリケーションは不具合を調べ、ファイルを開く際にコンテンツの構造を適正化することで修正を試みるそうだ。

セキュリティに関しては、ファイル内でタイプごとに別々のタグがつけられてデータが保管されるため、特定のタイプのコンテンツだけを容易に検索・除去できるようになる。例えば、ファイルが外部に持ち出される際に、コメントやドキュメントのメタデータなど内部にとどめておきたい情報を削除することでリークを防げる。また新しいWord/Excel/PowerPointファイルは、デフォルトで、埋め込まれたコードが実行されないようになっているため、Eメールに添付されたファイルを開いても悪意のあるコードの被害を受ける心配はないという。

同社はOffice 2000/XP/2003向けに、Open XML Formatsを開く/編集/保存するためのパッチを配布するそうだ。また、Office 12は.doc/.xls/.pptなどのバイナリファイル形式と互換性を持ち、これらのファイル形式での保存も可能だ。

その名前が示す通りオープンであることも特徴となっている。W3Cで標準化されているXMLベースのファイル形式であり、さらに同社はOpen XML Formatsをロイヤリティフリーのライセンスで公開する。サードパーティ開発者は、容易にツールやアプリケーションなどに同ファイル形式を組み込める。場合によっては、Officeが介在しない同ファイル形式を使ったソリューションも可能になる。Office担当のSteven Sinofsky副社長は「他の技術プロバイダが、彼らのソリューションとMicrosoft Office Systemを統合するために、まずは新しいファイル形式を利用できることが重要である」と述べ、開発者や技術プロバイダーと共に、より大きな市場を切り開く可能性を指摘する。

同社は6月5日からフロリダ州オーランドでTechEd 2005を開催する。同カンファレンスでは、Open XML Formatsの解説、トレーニングやサポートプログラムの概要を説明するセッションが用意されている。

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