急増するデジタルTV放送対応の携帯電話 - 本当に使われるかが課題との指摘も

湯木進悟  [2005/06/02]

米Strategy Analyticsは、デジタルTV放送を受信可能な携帯電話の今後の普及状況などを調査した最新レポート「Digital TV Diversifies: Global Demand Will Shift Away From STBs」の発表を行った。デジタルTV放送に対応した携帯電話が急増するものの、視聴者の増加につながるかは課題とする厳しい予測も出されている。

同レポートによれば、今年の世界市場におけるデジタルTV受信機の販売総数は約7,100万台と予測され、そのうち190万台は、デジタルTV放送対応の携帯電話端末で占められるという。現在市場で広く販売されているのは、大半がセットトップボックス(STB)型の端末となっており、今後数年間は、STBが主流を占めることに変わりはないと見られている。しかしながら、2010年には世界市場におけるデジタルTV受信機の年間販売台数が2億7,900万に達して、そのうち7,350万台は携帯電話端末になるとの予測が出されている。

同社主任アナリストのDavid Mercer氏は「携帯電話業界にとって、デジタルTV放送が大幅な収益の増加をもたらす要因となる状況は考えにくいものの、デジタルTV受信機の普及を狙う業界関係者にとっては、携帯電話端末が市場拡大を実現する重要な機会を提供し得る。今後は手の中で見れるデジタルTV放送をアピールしつつ、(対応携帯電話端末の)販売促進が行われていくものの、実際に利用しやすい端末となって、視聴者の増加につなげられるかどうかが大きな挑戦になる」とコメントした。

今回のレポートでは、Samsung/LG/Sony Ericssonの3社が、デジタルTV放送を受信できる携帯電話の今後の販売競争を牽引していくとの予測も明らかにされている。

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