米Sun、JDK 5.0ソースコードをJIULのもとに公開

後藤大地  [2005/05/30]

米Sun Microsystemsは27日(米国時間)、JIULのもとJDK 5.0ソースコードを公開した。これによって、JDK 5.0のソースコードはJIULとJRLの両ライセンスのもと公開されたことになる。従来のSCSLライセンスは、今後これらライセンスに置き換わっていく予定だ。

JIULのもと公開されたJDK 5.0ソースコードは、組織内の利用に限ってだが、無償で変更することができ、その使用にあたってSunの互換性認証を得る必要がなくなる。互換性維持に関してはHonor Systemとされ、ユーザの自主的な管理にまかされることになる。これは互換性の低いJavaを増やすことにもなりかねないが、同社はそのリスクについては容認する方針。同社はJIULとJRLのもとでJDK 5.0を提供することで、オープンソースコミュニティの支持を獲得したいという。

同社は1998年、オープンソースを謳ったライセンスとしてSCSL(Sun Community Source License)を導入した。SCSLは、ソースコードの使用と修正に関しては基本的に無料だが、商用目的に使用した場合にはライセンス料が発生するというライセンスだ。これはオープンソースコミュニティには評判が悪かった。ライセンスが複雑であるうえ、互換性試験を受けるためにライセンスが必要で、オープンソースによる認証を獲たJDK開発が難しかったからだ。

これまで再三に渡り、コミュニティやベンダーはJavaのオープンソース化を求めてきたが、過去Microsoftと互換性問題で争ったSunは互換性にきわめて敏感になっており、互換性が損なわれかねないオープンソース化には反対してきた。

Sunは、こうしたライセンスに関する問題を解決するため、Project Peabodyを発足。SCSLを、用途に応じてより簡単で明確なライセンスに置き換えることを目的に、いくつかのライセンスを発表した。今回JDK 5.0に適用されたJIUL(Java Internal Use License)はそうしたライセンスの一つで、他にはJDL(Java Distribution License)やJRL(Java Research License)などが用意されている。

JIULのもとでは、変更を加えたJDK 5.0をバイナリパッケージの状態で組織内の利用を越えて配布することはできない。しかし、自らビルドして使用することは従来のSCSLと比較してより簡単になった。これはJDK 5.0がSunから正式配布されていない、FreeBSDといったOSでの問題を解決する一つの方法となるだろう。



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