民間企業の力で、地球周回軌道の宇宙旅行! 2010年に「Dream Chaser」で実現

湯木進悟  [2005/05/17]

米SpaceDevは、米航空宇宙局(NASA)の協力を得て研究開発を進めている宇宙船「Dream Chaser」について、初期の設計段階を完了したとの発表を行った。低コストをアピールポイントにした、民間企業が中心となる宇宙船開発で、地球周回軌道の宇宙旅行実現に一歩近付いた形だ。

「Dream Chaser」の設計イメージ

昨秋にSpaceDevは、NASAのエームズ研究センター(Ames Research Center)と、共同で宇宙計画を進めることに合意する「Space Act」協定を結んだとされ、これまで数々の比較調査を行って、定期的に国際宇宙ステーションと地球を結ぶ宇宙旅行などに適した機体の設計やロケットエンジンに関する検討を進めてきたという。また、実際に打上げや大気圏再突入時に求められる耐熱設計などに関連した詳細な調査も行われて、低コスト/高性能/安全性の3ポイントに重きが置かれた、まずは6人の搭乗客を運ぶ宇宙船の完成が目指されるようだ。

すでに同社は、民間機による初の宇宙旅行の実現を競った「ANSARI X PRIZE」コンテストにおいて、US1,000万ドルの賞金を獲得した宇宙船「SpaceShipOne」に対し、ハイブリッド型のロケットエンジンを提供した企業としても知られており、Dream Chaserに対しても、SpaceShipOneと同じく、燃料にゴムと亜酸化窒素を使用するハイブリッド型の、より改良を重ねたロケットエンジンが搭載されることになるという。今回、初期の設計段階を終えて発表された今後のロードマップとしては、2008年まで有人弾道テスト宇宙飛行を繰り返した後に、2010年までには地球周回軌道に乗せる有人宇宙飛行を試験的に成功させることが目標に設定されている。

SpaceDevの会長兼CEOであるJim Benson氏は「これまで築き上げてきた技術や設計を、独特の革新的な手法で発展させることにより、低コストで安全な宇宙船をスピーディに提供することができると信じている」と語り、今後の順調なプロジェクト進展への期待を表明した。

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