CSC、新たな通信サービス開始へ、PHS網通じ、携帯電話で機器を遠隔操作

通信ベンチャー企業のCSCは、さまざまな機器に通信機能を組み込み、PHS網を介して、家庭、教育、玩具など幅広い領域で、多様なアプリケーションサービスを実現する「MyAccessサービス」を開始する。同社はパートナーを募り、パートナー企業は、CSCが開発した専用の通信モジュールを機器に搭載して、それぞれのサービスを展開するという事業構造だ。通信網はウィルコムのPHS網を借りて使用する。CSCは、松下電器産業、加賀電子などが共同出資して、2005年1月に設立された。

専用の通信モジュール「CSCエンジン(CE-001P)」は、通信に必要なソフト類があらかじめ組み込まれ、カメラやセンサーなどの制御機能も備えている。端末の基本的な動作は、同社のサービスセンターからプログラム制御できることから、電源を入れるだけでネットワーク接続される。機器とサービスを組み合わせて事業展開する企業側はソフトを開発する手間がかからず、通信、ソフトの専任技術者がいなくても商品を市場投入できるという。

端末専用通信モジュール「SCエンジン」

また、同社が考えている料金体系は、ウィルコムの協力を得て、パケットデータ通信サービスを採用、数K-100Kバイト/日程度の低トラフィック端末だけを対象にした定額制となり、具体的料金はサービスの内容、規模により異なるが、機器の1ユーザーにつき1日10円、月額で数100円程度となるとみられる。

「MyAccessサービス」の応用商品は多様なものが考えられるが、タカラでは、赤ちゃんをあやすメリーゴーランド状の玩具にデジタルカメラを付属し、携帯電話で遠隔操作できる「画像送信赤ちゃんメリー」などを検討している。「赤ちゃんメリー」は、赤ちゃんの写真を撮影、送信させる操作が携帯電話上からできるほか、赤ちゃんが泣き出すと、それを知らせるメールが携帯電話に自動送信されるなどの機能をもつ。同社では「技術的には固まっているが、いまのところは試作段階」で、実際の商品化は来年になる模様だ。

タカラ「画像送信赤ちゃんメリー」

CSCでは、パートナー企業の募集には「クラブCSC」という制度を用い、各パートナー企業は、CSCと契約することにより、自社ブランドを使って事業展開し、CSCは、商品企画、技術面などを支援する。同社の村田榮一郎社長は「低トラフィック量で通信をしたいというニーズがあり、これに応えるため、まず安い回線でサービスを提供しようと考えた」と述べ、潜在的な市場規模は小さくはないとの見解で、初年度のパートナー契約数は「最低でも50社」としており、2005年度は加入端末数10万、「CSCエンジン」販売とサービスでの売上は9億1,000万円、黒字を見込んでおり、2007年度には端末60万以上、売上は34億円、5億円の利益確保を目指す。

CSCの村田榮一郎社長

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