ニフティとシマンテック、迷惑メール対策で協力、おとりで情報収集

      [2005/04/26]

    増加する迷惑メールに対処するために、ISPとセキュリティベンダーがタッグを組んで取り組む。ニフティとシマンテックは、迷惑メール対策で協業することに合意、シマンテックの迷惑メール対策技術を導入するとともに、おとりメールアドレスを使った迷惑メールの収集などで得られたデータを共有し、迷惑メール対策をいっそう強化していく考え。

    迷惑メールの被害は増加している。シマンテックの調査では、インターネット利用者の96.4%が迷惑メールの受信経験があり、75.9%が迷惑メール数の増を感じていた。ニフティの会員アンケートでも、1回も迷惑メールを受信したことのないユーザーは18%、1日11通以上の迷惑メールを受信するユーザーは十数%おり、増加傾向にあるそうだ。シマンテックによれば、2004年中にフィッシング詐欺メールが急増しており、2005年も「非常に深刻な問題になる」と見ている。

    こうした状況の中ニフティは、迷惑メール対策を強化しており、「@nifty迷惑メール対策ポリシー」を定め、大量の架空アドレス向けメールの受信拒否、「送信ドメイン認証」対応、「迷惑メール通報機能」導入などの対策を進めている。現在は自社会員向けに、学習型のベイジアンフィルタを使った迷惑メール対策を提供しているが、さらに今回の合意にもとづきシマンテックの「Symantec Brightmail AntiSpam」を導入し、迷惑メールの検知精度を向上させる。

    従来ニフティでは、自社代表アドレス宛の迷惑メールなどは収集していたが、今回新たに迷惑メールを受信するための「おとりメールアドレス」を作成してシマンテックに提供、シマンテックは、おとりメールアドレスに届く迷惑メールを収集する。またニフティは、迷惑メール通報機能で得られるなどした迷惑メールの情報もシマンテックに提供する。

    シマンテック側では、こうしたおとりメールアドレスなどを含めて全世界で迷惑メールを収集しており、ニフティから得られる情報も含めて迷惑メールの動向や特性を分析、それをニフティに提供、ニフティ側ではその情報をもとにさらなる対策を推進していく方針。さらにシマンテックは、日本語に特化した迷惑メールの情報をもとに、対策技術の精度向上、データベースの強化を図る。

    シマンテックは、米国ではISP9社と同様の取り組みを進めているが、国内ではニフティが初めての協業となり、特に国内の迷惑メールに狙われやすいニフティのおとりメールアドレスを得ることで、国内で流通している日本語の迷惑メールの収集を強化する。今後は、さらに協業ISPを拡大させていきたい考えだ。

    迷惑メールは、国内だけでなく海外からの流入が多く、1社だけの技術では限界がある、と両社。ニフティは世界規模で対策を進めるシマンテックと協業することで、より効果的な迷惑メール対策を進め、シマンテックも情報提供などで業界と協力、対策を強化していく意向。

    両社はさらに、国内での迷惑メールの特性を把握、対策を進めるために定例会議を開催するほか、協業で得られた迷惑メールの国内動向に関する情報の積極的な公開や、迷惑メール対策に関するユーザーの認識向上を図るイベントの開催などを予定している。

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