フリーソフトウェア文化を支えるコンパイラの最新版「GCC 4.0」リリース

    海上忍  [2005/04/22]

    GNU Projectは20日(米国時間)、CやC++など複数のプログラミング言語に対応するコンパイラ「GCC 4.0」をリリースした。ソースコードはGNUプロジェクトのFTPサーバのほか、各地に設けられたミラーサイト経由で配布される。

    GCC 4.0では、構文解析の木構造として新たに「tree ssa」を採用、従来以上に高度な解析と最適化を実現。コンパイル時にポインタの配列境界をチェックし、バッファオーバーフローを事前に防ぐ効果がある「Mudflap」にも対応するなど、現在多くのUNIX系OSで利用されているv3.x系列から大きく進化している。

    GCC 4.0は、4月29日に発売予定のMac OS X 10.4(Tiger)にも採用されている。GNUが配布するGCC 4.0に米Apple Computer独自の拡張が加えられているものの、Altivecに最適化されたアセンブリコードを自動的に生成する「自動ベクトル化(Autovectorization)」といったGCC 4.0の新機能は、Tigerでもサポートされる。

    GCC(GNU Compiler Collection)は、CやC++、Objective-CやJavaなど複数のプログラミング言語に対応したコンパイラとライブラリを備えたパッケージ。Free Software Foundationの設立と同時期の1986年に開発がスタート、以後フリーソフトウェアを支えるコンパイラとしてのみならず、NeXT Computer(当時)が発売したOS「NEXTSTEP」の開発環境にも採用されるなど、商用OSの分野でも利用されてきた。x86やPowerPC以外にも、MIPSやS/390といった多くのアーキテクチャ向けに移植されていることも特徴の1つ。

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