子どものネット利用を制限する親が増加、米調査

湯木進悟  [2005/03/18]

米Pew Internet & American Life Projectは、米国内の十代の子どもを抱える親が家庭で実施しているインターネットの利用制限などを調査した最新レポート「Protecting Teens Online」の発表を行った。フィルタリングやモニタリングソフトなどを導入して、子どものインターネット利用に制限を設ける親が増加している。

同レポートは、昨年10~11月にかけて、米国内の1,100名に上る12~17歳の子どもおよびその親を対象に実施したインタビュー調査に基づくとされている。調査結果から算出されたデータによれば、現在米国では、約2,100万人の子どもたち(12~17歳)がインターネットを利用しており、そのうち自宅にインターネット接続環境が整っているのは約1,900万人になるという。Pew Internet & American Life Projectは、2000年末にも同様の調査を実施しており、当時よりも子どものインターネット利用者は24%の増加を記録したとされる。

今回の調査結果では、12~17歳の子どもがいる家庭において、フィルタリングやモニタリングソフトなどを導入している家庭が約1,200万に上ることが明らかにされた。前回の2000年末の調査では、その数は700万にとどまっていたという。親がインターネットユーザーである場合、フィルタリング/モニタリングソフトの導入率が高くなるものの、子どもの年齢が上がってくると、親が子どもに課す制限が減る傾向にあるようだ。家庭でインターネットが利用できると答えた子どものうち、自分の部屋にあるPCからインターネットへ自由にアクセスできるのは3割に満たないことや、利用時間に関する規則が家庭で設けられている子どもが6割以上に達するなどの結果も紹介された。

インターネットを利用できる家庭において、81%の親は、子どもが個人情報などを不用心にオンラインで流してしまう危険性を心配していると答えたという。子どもがインターネットを使った後で、どんなサイトを訪れていたかなどを注意深くチェックすると答えた親は62%に上ったのに対して、親が自分のインターネット利用状況を調べていることを知っていると答えた子どもは33%のみだったようだ。一方、64%の子どもが、親に知られたくないようなことを、こっそりインターネットで楽しんでいると答えたとされる。

今回の調査プロジェクトを率いたAmanda Lenhart氏は「子どもを守ろうとする親と、親から独立したいと望む子どもとの間に存在する確執は、現代ではオンラインの世界で展開されるようになってきた。どんなに親が努力しても、子どもは親の意向に反することをインターネット上で行い、不注意に個人情報などをオンラインで知らせてしまうこともあると、親子双方が気づいてもいるようだ」とコメントしている。

なお、同レポートでは、オンラインでの何らかの苦い経験ゆえに、インターネット利用を止めてしまった子どもが少なからずいることや、マイナス面もあるものの、全体的にインターネットは子どもに良い影響を及ぼしていると考える親が増えていることなども明らかにしている。

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