こんな静かに時速80キロ! - 燃料電池バイク「ENV」の開発に成功

英Intelligent Energyは、水素燃料電池で駆動するバイク「ENV(Emissions Neutral Vehicle)」を発表した。プロトタイプとして開発が進められたものの、今後も実用化を視野に入れつつ、さらなる改良が重ねられていく。

「Core」と呼ばれる燃料電池システムは、写真のように本体から取り外すことができる

ENVは、着脱可能なPEM(Proton Exchange Membrane)型の燃料電池システム「CORE」を搭載し、加速時などに大電力が必要となるため、鉛蓄電池をあわせて利用するハイブリッド方式を採用している。これにより同社では、最長4時間の連続走行、最高時速50マイル(80キロメートル)の高速走行性能を実現したとされている。COREのエンジン音は、一般的なPCの駆動音と比較できるほど静かなようで、排出される水も非常にクリーンであるため、環境に優しい次世代の乗り物として紹介されている。

アルミニウム製のフレームボディに、シックなツートンカラーを採用したというENVの設計は、プロデザイナーが集まる英Seymourpowellが手がけたとされ、今回の設計チームを率いた同社のNick Talbot氏は「私自身が何年もバイクに乗ってきた経験を生かしつつ、便利で使いやすく、見た目にもかっこよく仕上げることに心を砕いた。このプロジェクトで重要になってくるのは、新たな技術を冴えないデザインの製品で発表することを、絶対に避けねばならないという点だ」とコメントしている。

Intelligent EnergyのCEOであるHarry Bradbury氏は「そう遠くない将来において、ENVで田舎まで出かけてから、COREを取り外してモーターボートに装着し、滞在先のログハウスでは、COREで電器製品を使用するといったことが可能になるだろう」と語って、ENVのみならず、多彩な製品の動力源としてCOREを活用できることをアピールした。同社は昨年中に、燃料電池で駆動する軽飛行機の開発にも成功したとされ、現在は南アフリカにおいて、学校や病院に、燃料電池で電気を供給するプロジェクトなども手がけているという。

スタイリッシュなデザインに仕上げることにも重点がおかれているという

今後も改良を重ねることで、ENVは、さらなる走行性能の向上などが目指されるようだ。なお、騒音問題などと取り組む英Noise Abatement Societyの報告によれば、12秒の加速で時速50マイルに達する快適なライディングの最大の特徴は、あまりにも静かなエンジン音にあるとされ、安全性を考慮して、Intelligent Energyでは、ENVに人工的なエンジン音を出させる装備を追加することも検討しているという。

静かなエンジン音も特徴という

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