京セラ、デジカメ事業から撤退、銀塩も

      [2005/03/10]

    京セラは、不調のデジタルカメラ事業から完全に撤退することを明らかにした。すでに「Finecam」ブランドのデジタルカメラからは撤退していたが、高級機の「CONTAX」ブランドの製造・販売についても終了させる方針だ。特に国内で飽和が伝えられるデジタルカメラ市場だが、国内主要メーカーでは初めての市場撤退となる。

    同社のデジタルカメラ事業を含む光学精密機器事業は不採算が続き、業績を圧迫していた。そのため昨年10月に、デジタルカメラ事業を縮小させ、Finecamブランドの新製品開発を終了することを発表、独特のスタイルと高級レンズを採用するなどしたCONTAXブランドの高級デジタルカメラに絞る方針を明らかにしていた。

    しかし、CONTAXブランド製品の市場シェアは2~3%程度と見られており、大幅な改善も難しいことから、最終的にCONTAXブランドも撤退を決めた。昨年11月発売の「CONTAX i4R/U4R」がCONTAXブランド最後のデジタルカメラとなり、今夏までには生産を終了、在庫分も含め、年内には販売も終了する見込み。

    「CONTAX i4R」(写真左)と「CONTAX U4R」

    今後は、昨年10月の発表の通り、拡大が見込める携帯電話向けのカメラモジュール事業に注力、特に光学ズームレンズ搭載など、デジタルカメラに近い高機能なモジュールに、今までのカメラ事業で培った精密加工技術などが生かせるとして、本格的な開発に乗り出す。もともと同社は、携帯電話内の精密部品の分野で世界的に高いシェアを確保しており、そのルートを通じての販売を行っていく構えだ。

    また、CONTAXブランドの銀塩カメラについても撤退を検討。コンパクトカメラについては東南アジア、中国、中近東、中南米でニーズが高く、現地生産での販売を継続する。

    業界団体のカメラ映像機器工業会(CIPA)によれば、昨年のデジタルカメラ総出荷台数は約5,980万台(前年比37.7%増)と拡大したものの、国内では同1.3%増と微増で成長が鈍化している。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン