ソニーマーケティングは、ネットワークウォークマンの新ラインナップを発表した。7機種26モデルが新たに加えられ、モデルによって256MB/512MB/1GBの記憶容量をもつフラッシュメモリタイプとなる。全機種オープンプライスで、21日から順次発売される。
新ラインナップはきょう体の形状により、大きく二つに分けられる。512MBもしくは1GBの容量のモデルをラインナップするNW-E405/NW-E407/NW-E505/NW-E507は高付加価値モデル、256MB~1GBの容量のモデルをラインナップするNW-E103/NW-E105/NW-E107はエントリーモデルとなる。
NW-E507/E505は、小型&スリムの高いデザイン性・3分充電3時間再生・連続50時間再生・FMチューナー搭載の高機能をうたうフラッグシップモデル。E507は1GB、E505は512MBの記憶容量をもち、市場予想価格はE507が25,000円、E505が20,000円。E507/E505ともにシルバー・ブルー・ピンクの3色がラインナップされる。
NW-E407/405は、NW-E507/E505からFMチューナーを省略したモデル。用意される本体色はブラック・ブルー・レッド・グリーンとなる。価格はE407が22,000円、E405が17,000円となる。外形寸法は84.9(W)×28.8(H)×13.9(D)で、質量は47g。
4機種ともディスプレイには有機ELを採用、3行の表示を可能としており、同社では「小型ながらも必要十分な操作性を確保した」としている。また、操作系も同社ウォークマンの一部モデルで用意されるリモートコントローラと同じようなジョグシャトルを装備、曲送りなどを行うことができる。また、シャトルを引っ張り出すことでグループ・アルバム単位の操作を行うことも可能で、本体側に押し込むと機械的にホールドされ、携帯時の誤操作などを防ぐことができる。
本体側面にはmini USBポートを搭載、楽曲データなどのやりとりを行うほか、充電もここを通して行う。4機種とも約3分の充電で約3時間の再生、約2時間でフル充電を可能としている。
同社がアトマイザ・透明な瓶の中に液体が入っているようなデザインなどをイメージしたというボディデザインは、高精細な有機ELのディスプレイと相まって「未来的な印象」(同社)となっている。500シリーズと400シリーズでは塗装が異なり「蒸着塗装などにより500(シリーズ)のほうがクールな感じを受ける」(同社)という。
NW-E107/E105/E103は、それぞれ1GB/512MB/256MBの記憶容量をもち、市場予想価格はそれぞれ20,000円、14,000円、10,000円のエントリーモデル。各モデルともフロスティシルバー、ベルベッドレッド、アクアティックブルー、ジャンピングオレンジの4色が用意される。
カジュアルな丸形の本体と片手で操作可能な操作体系が特徴。同社では「手になじむ本体の形状と本体と一体型のキー機構により高い操作性を実現した」としている。動作電源には単4形電池を使用し、最長約70時間の再生が可能。外形寸法は56.2(W)×56.2(H)×19.2(D)、質量は37g(単4形乾電池含む)。
今回発表された7モデル全てに「SonicStage Ver.3.0」が同梱される。SonicStage Ver.3.0は、新しくなったGUI、広くなった表示エリア、簡易化されたプレイリストの登録などの点が改善されたほか、今回発表の7機種との組み合わせではMP3ファイルをATRAC3plus形式に変換せずにそのまま転送して再生することができる。ただし、本体へは必ずSonicStageを使用し、OpenMG Audio形式のMP3ファイルとして転送する必要があり、他のアプリケーションを利用して転送した曲の再生はサポートされない。また、転送された楽曲を他の再生デバイスにコピーして再生することもできない。
「2004年、携帯音楽の成長を引っ張ったのは、残念ながらApple ComputerのiPod」(同社)。同社はこう語り、今回の製品群で2005年の巻き返しを図りたいとする。では、ソニーは何を武器にAppleなどの競合と戦うのか。
同社によれば、長時間再生・高い操作性・スピード充電だという。また、フラッシュタイプのプレイヤーをどう位置づけるかもAppleとソニーでは大きく異なる。Appleは、iPod shuffleにおいてその名の通り"shuffle"再生を主な用途とすることで、メインストリームであるHDDタイプのiPodとは異なる魅力をフラッシュタイプにもたせている。
一方、ソニーでは「フラッシュメモリ(タイプ)をポータブルオーディオのメインストリームにもっていきたい」とする。このため、NW-E500シリーズでの操作インタフェースは、通常の使用に必要十分な操作性に特にこだわったという。
ソニーでも今後、HDDタイプのプレイヤーを投入はしていくという。しかし、HDDタイプはあくまで「20代後半から30代、40代までの年齢層、PCに詳しいユーザを対象とする」(同社)。そして、「HDD・フラッシュメモリタイプともに対象とする領域をAV方面に広め、ともにより広い層へのアピールを強めていきたい」とする。
また、今回の発表に先立って同社ではHi-MDをメディアとして写真データを記録する規格の策定を発表、写真撮影も可能なポータブルタイプのHi-MDウォークマン「MZ-DH10P」を発表している。MD/Hi-MDウォークマンは、これまで一貫してAtrac3/Atrac3Plusのみをサポートしてきたが、新機種ではMP3の再生も可能となるなど、再生フォーマットの面でも方向転換を見せている。同社では「MD/Hi-MDはデジタルオーディオへの進化を実現したい」とする。
AVへ向かうネットワークウォークマンとデジタルオーディオへ向かうMD/Hi-MDウォークマン、同社では2種をウォークマンブランドの柱として、その対象領域を引き続き広く保っていきたい考えだ。
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