米IBMがオープンソース団体に30以上のソフトウェアを寄付、PHP支援サイト開設

Junya Suzuki  [2005/02/26]

米IBMは2月25日(米国時間)、同社が抱える30以上のソフトウェア・プロジェクトを、オープンソース技術者コミュニティであるSourceForge.netへと移管することを発表した。また同日、プログラム言語のPHPを用いたWebアプリケーション構築を行うプログラマを支援するためのページを同社の開発者向けサイト「developerWorks」上に開設したほか、PHPプログラム開発者集団であるZend Technologiesとの提携も発表している。

SourceForge.netは、OSTG(Open Source Technology Group)の管理下にあるオープンソース開発者が集うコミュニティで、約9万6000のソフトウェア・プロジェクトが存在し、100万人以上のユーザーが登録を行っている。IBMでは、高速Javaコンパイラの「Jikes」や医療分野向けの解析アプリケーション「Life Science Identifier」など30以上の同社が抱えていたプロジェクトをSourceForge.netに寄付し、管理をコミュニティに任せていく意向だと述べている。

また同日、同社の開発者向けサイトdeveloperWorks上に、現在利用者が急増しているPHPを使ったWebプログラミングを支援するリソースセンターを開設したことを発表した。PHPは、データベースを使った高度なWebプログラミングが可能なオープンソースベースの開発言語で、多くのサイトや企業において、Webアプリケーション開発に利用されている。IBMのリリースによれば、現在そのシェアはWebプログラミング言語の40%以上におよぶと述べており、この波をさらに加速させるのが同社の目的だ。

この取り組みの一環として、IBMは米Zend Technologiesとの提携を発表している。ZendはPHPを使ったプログラム開発やサービス提供ではトップ企業の1つであり、今回の提携を通じて、IBMのCloudscapeというデータベース製品を使ったPHPベースの統合アプリケーションの共同開発を行っていく。IBMでは昨年2004年8月にも、「Derby」というCloudscapeの一種をWebサーバ「Apache」で著名なオープンソース・コミュニティのApache Software Foundationに提供している。IBMとZendでは、共同開発したソフトウェアを2005年第2四半期中にもIBMのdeveloperWorksで公開する予定だと述べている。

ここ数年、開発ツールのEclipseやLinuxなどに関連する特許の無償公開など、IBMのオープンソース・コミュニティに対する貢献は目ざましいものがある。直接的には利益にならなくても、コミュニティを支援することで開発者が集まり、最終的に優秀なアプリケーションやプラットフォームを生み出す土壌となる。IBMの狙いの1つは、ここにあると考えられる。



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