高級車のダッシュボードに有機ELディスプレイ採用の動き - ABI Research調査

    湯木進悟  [2005/01/21]

    米ABI Researchは、有機ELディスプレイ市場の今後の発展などを予測した調査レポート「Printed & Organic Electronics」の発表を行った。特に自動車メーカーの間で採用が進むことへの期待が表明されている。

    同レポートによれば、すでに有機ELディスプレイは、高級車に位置づけられる「Aston Martin(アストンマーティン) DB9」「Jeep Grand Cherokee(ジープ グランドチェロキー)」「Chevrolet Corvette(シボレー コルベット)」のダッシュボード内に装備される流れにあるようで、今後も搭載車種の拡大が予想されるという。高コントラスト、上下左右ほぼ180度の広視野角、薄型軽量設計、低消費電力などの特徴を備える有機ELディスプレイによって、高い顧客満足度を達成できるとされ、同社アナリストのJoshua Laurito氏は、高級車メーカーおよびディーラーに大きな恩恵をもたらす装備になるとの見方を明らかにした。

    現在は、コスト面での問題から高級車向け装備に限定されているようだが、同氏は「生産量がアップすることで、今後は低価格化の波が訪れて、中級クラスの自動車にも搭載可能になっていくことだろう」と予測する。また、低分子系の製品が主流となっている現在の市場から、インクジェット技術による低コストの製造プロセスを採用した高分子系製品が中心となる市場へと移行していくことで、さらなる低価格化が実現して、普及への弾みがつくとの予測も出されているという。

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