献血会場から盗まれた個人情報入りノートPC、懸賞金で無事奪還

    Yoichi Yamashita  [2004/12/23]

    米Delta Blood Bankが献血会場から盗まれたノートPCを無事に取り戻したことを明らかにした。ノートPC内には10万人以上の献血者の個人情報データが入っており、Delta Blood BankはノートPCの返却に1500ドルの懸賞金を提示していた。

    ノートPCは、Delta Blood Bankが12月10日にカリフォルニア州トレイシーの教会で献血を行った際に盗まれた。ハードディスクには、献血者の氏名、住所、誕生日、ソーシャルセキュリティ番号などの個人情報が記録されていた。

    カリフォルニア州では、個人情報が漏洩した可能性がある場合、対象者への通知が義務づけられている。これに従い、Delta Blood Bankは15日から被害に遭った可能性のある献血協力者に個人情報の盗難を通知。さらに献血の際に、ソーシャルセキュリティ番号の記録を中止することを発表した。

    同時にDelta Blood Bankは、「ノートPCを返却した人物に1500ドルを支払う」というメッセージをトレイシー周辺で掲示。ノートPC返却までの経緯については一切質問しないという条件を付けた。その結果、盗まれたノートPCを持っていると思われる人物から電話があり、Delta Blood Bankの職員が実際に会って、盗まれたノートPCであることを確認。1500ドルを支払って取り戻したという。

    電話をかけてきた人物に関する情報は一切明らかにされていない。また、献血者の個人情報が部外者に見られたり、コピーされた可能性についても、「被害に遭っていない保証はない」としている。これまで個人情報が悪用された形跡はないが、Delta Blood Bankは献血者に対してクレジットレポートの確認などを勧めている。

    Delta Blood Bankは、窃盗犯の目的はノートPCであり、中に入っていた情報には価値を見いだしていないと見ている。そのため懸賞金の額が1500ドル(約15万6000円)となったようだ。だが、ここ1~2年で、病院、学校、金融機関など、個人情報が集まる組織をターゲットにしたパソコン窃盗が増えている。その影響から、個人情報の提示を理由に献血などの協力を避ける人が出てきている。それだけ、人々は個人情報の漏洩に敏感になっているのだ。今回のケースでも、ノートPCの盗難が明らかになった直後から、献血者からの問い合わせでDelta Blood Bankの電話は鳴り続け、毎日大量のEメールが送られてくる状態が続いているそうだ。

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