Novell SUSE LINUX Professional 9.2 日本語版発表 - FEPがATOKからWnnに

      [2004/12/21]

    Novell SUSE LINUX Professional 9.2 日本語版

    ノベルは、「Novell SUSE LINUX Professional 9.2 日本語版」(SLP9.2J)を発表した。SLPは同社のLinuxディストリビューション「SUSE LINUX」のパーソナルユーザ向けパッケージ。商用日本語入力プロセッサ「Wnn」や合計1,200ページに及ぶマニュアルなどを同梱する。価格はオープンプライス、24日の発売となる。店頭予想価格は20,790円。

    Novell SUSE LINUXは統合管理ツールYaST、豊富なマニュアルなどを特徴とするノベルのディストリビューション。IAマシンで使用するパーソナルデスクトップから、企業内デスクトップ、メインフレームでも稼働可能なエンタープライズサーバまで幅広いシーンをターゲットとしたラインナップをそろえる。今回発表されたのはこのうちパーソナルシーンのデスクトップユースをターゲットとした「Novell SUSE LINUX Professional」。ハードウェアサポートの拡充やパフォーマンス、セキュリティの向上などがはかられている。

    SLP9.2Jは、Novell SUSE LINUXのアップグレードサイクルにのっとり、前バージョン9.1から約6カ月で発表された。日本語入力プロセッサには前バージョンまで搭載されていた、ジャストシステムのATOKに変わって、オムロンソフトウェアの「Wnn」を搭載している。これについて同社では、Wnnも予測変換機能など高い変換機能を持ち、標準でオプション辞書も同梱すること、64bitの実行環境にも対応できることの2点を理由として挙げる。日本語入力プロセッサについてはユーザの使い勝手に大きく影響する要素であることから、同社では「SUSEのパフォーマンスを最大限利用するためには64bitが必要。今後はユーザの声を聞きながら決めていきたい。ジャストシステムに64bit対応への要望は出している」と、今後もユーザの声を聞きながらATOKの搭載も含め、最適なものを選択していきたいとしている。

    SLP9.2Jはスクトップ環境としてKDE 3.3とGnome 2.6、オフィススイートとしてOpenOffice.org 1.1.3、メッセージングクライアントのEvolution 2.0を収録。Bluetoothデバイスやハードディスクへのサスペンドも標準でサポートされ、IntelのモバイルプラットフォームCentrinoにも対応している。

    OpenOffice.org 1.1.3

    Evolution 2.0

    YaSTの機能も強化された。新モジュールの搭載により、ソフトウェアエンコード対応のものであればTVカードもコントロール可能となった。また、UML(User Mode Linux)の柔軟な設定を助けるモジュールが用意される。rcの設定も同時に可能で起動と同時にUMLを起動することも可能だ。BluetoothやIrDA用のYaSTモジュールも用意され、Samba、DNS、DHCPサーバ用のモジュールも新しくデザインされた。

    統合管理ツールYaST

    BluetoothやIrDA用のYaSTモジュールも用意された

    IPv6のサポートも改善された。これまでIPv6のネットワークに接続していない環境でFireFoxの起動が遅くなる問題などが発生していたが、今回ユーザランドに手を入れることでこれを解決したという。

    kernelにはLinux Kernel 2.6.8を標準で採用、マルチバージョンのカーネルをサポートする。Athlon 64やXeonのNx機能については64bitのカーネルでサポートされるほか、32bitにおいてもBig SMPバージョンでサポートする。また、今回からウインドウシステムにはX.orgが採用された。

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