NVIDIAは、先に発表されたGeForce 6200 with TurboCache(略称:GeForce 6200TC)の国内説明会、およびGeForce 6シリーズで利用できるビデオ機能「PureVideo」についての発表を行った。
PureVideoはGeForce Go 6800発表の際などにも少し触れられたが、PC上でのビデオ再生時のクオリティをホームシアター品位に引き上げようという機能。もうひとつのGeForce 6200TCは、メインメモリに直接レンダリングする手法で、グラフィックカード側のフレームバッファを大胆に削減できる技術だ。NVIDIAからはPureVideoの解説にマルチメディア担当ジャネラル・マネージャーのScott Vouri氏、GeForce 6200TCの解説にアジア・パシフィック テクニカルマーケティングマネジャーのOng Tze Lin氏が招かれた。
これまでもGeForce 6シリーズ各製品でビデオプロセッシングの強化が強調されていたが、PureVideoはこのビデオデコード部分を強化するものだ。PureVideoはGeForce 6シリーズの全製品で利用可能とされており、GeForce 6800シリーズやGeForce 6600/6200/6200TCシリーズ、GeForce Go 6800シリーズ各製品で、Windows Media Player 9/10またはWindows XP Media Center Editionに加えNVIDIAドライバ(最新バージョン)のダウンロードとDVDデコーダを用いることで利用可能となる。
まず、この機能はプログラム可能なビデオ専用プロセッサを持つGeForce 6シリーズに拠るところが大きい。もちろん現在の最新機能に対しAPIが提供されて有効となるほか、将来的にもバージョンアップでその時々に即した最先端のビデオ機能が追加できるわけだ。また、VMR(Video Mixing Renderer)ベースのアーキテクチャを用いることで、ビデオ処理の向上が実現できるとされる。
GeForce Go 6800の際と同様だが、すでに明らかにされている対応ビデオアルゴリズムの1例として、「適応型インターレース/プログレッシブ変換」「3:2プルダウン補正」「3:2プルダウン'Bad Edit'補正」「水平4タップ、垂直5タップのスケーリング」などが紹介された。これらは画像で見ていこう。
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適応型インターレース/プログレッシブ変換。デ・インターレース機能だが、通常よりも複雑に前後ピクセルも含めたデ・インターレース処理が行われる。 |
3:2プルダウン補正。24fpsの映像を30fpsに変換した際の補完処理でブロックノイズやイメージのぼやけを発生させない処理。クリアな描写が得られる。 |
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3:2プルダウン'Bad Edit'補正。プルダウン補正時のエラー(そのままではスキップあるいはジャギーが表示されてしまう)を補正する。ディテールまでビビッドに表現する。 |
水平4タップ、垂直5タップのスケーリング。たとえばディスプレイやTV、HDTVなど、さまざまな出力先に対し、その解像度に最適化された出力を行う。スムーズなビデオ画質を実現する。 |
そして、そのほか、仮想10ビットのダイナミックレンジによる豊富な色表現やガンマ補正、輝度、コントラストのような細部の調整などが可能だ。
最後にVMRベースのアーキテクチャについて紹介があった。VMRは、これまでのハードウェア・オーバーレイ・モードに代わる映像の出力方式だ。例えばオーバーレイでは、3Dレンダリングとビデオイメージバッファは別々に処理され、合成されていた。VMRはビデオと3Dピクセルがフレームバッファ内で同時にブレンドされるものだ。すべてをGPUで処理する方式と比べ、帯域幅が広く、複数のビデオ・ウィンドウの処理が可能とされる。
NVIDIAからはこの機能を楽しむため、DVDデコーダソフトウェアのNVDVDが30日間の体験版ながらダウンロード可能になる。
グラフィックカード側のフレームバッファを減らし、コストパフォーマンス重視の顧客に柔軟に対応できるというのがGeForce 6200TCだ。概要としては、双方向で広帯域幅なPCI Expressが利用可能になったため、システムのメインメモリを活用、思い切った低価格製品を投入できるというのが思想だが、フレームバッファの確保も動的に領域割り当てを行い、システムの性能低下を起こさない、という点も特徴だ。メカニズムに関しては、すでに詳細なレポートが掲載されているのでそちらを参照してほしい。
今回はベンチマーク比較も紹介されている。3Dベンチマークの3DMark03や2Dシステム系ベンチマークのスコアが紹介されたほか、1024×768ドットでHalf-Life2の実動作デモンストレーション(反射のシミュレーションもOnで動作しているとのことだ)も行われ、このGeForce 6200TCでもゲームが楽しめることが紹介された。もっとも、GeForce 6200TCは低コストソリューションということもあり、TurboCacheとPureVideo、ShaderModel3.0対応などとあわせ、ゲームからマルチメディアまでが体験できるエントリー向けカードという側面が重要だろう。
さて、各社の製品展示に注目しよう。GeForce 6200TCはパートナー各社から続々リリースされる予定。本日だけでも多くのメーカーが製品を展示、また同時に発表という形だ。各社で若干異なるが、製品の発売は1月中旬頃になるとみられる。
フォームファクタは通常ハイトの製品のほか、ロープロファイル製品も可能とのこと。また、全体的にヒートシンクのみのファンレス製品が多く見られる。PureVideoとあわせ、ホームシアターPCなど静音が求められるニーズでも注目だろう。なお、一部GeForce 6200TC以外の製品も展示されていた。
| NVIDIA、真のGeForce 6200となる「TurboCache」 [2004/12/16] |
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