米OracleがPeopleSoftを買収、総額約103億ドル

米Oracleは13日(米国時間)、同社がPeopleSoftを買収することで、両社が合併契約に合意したと発表した。1株あたり26.50ドル、買収金額の総額は約103億ドルとなる。この取引は、両社の取締役会で了承されており、手続きは1月初めに完了する予定だとしている。

OracleがPeopleSoftの敵対的買収を仕掛けたのは2003年6月。PeopleSoftがJ.D Edwardsの買収を明らかにした数日後だった。データベースソフト分野でトップのOracleは、ここ数年、弱点となっているアプリケーション事業に力を注いでおり、トップのSAPとの差を縮めるために、CRM/人事/財務/サプライチェーン管理用ソフトウェアの開発を手がけるPeopleSoftの吸収に乗り出した。

ただし、両社は正反対の社風を持つ。攻撃的で、競争の中に勝機を見いだすOracleに対して、PeopleSoftは堅実で協調性を重んじる。この違いが、上手く作用する可能性もあるが、合併の成功に疑問符をつける声が優勢だった。

PeopleSoftの取締役会は、Oracleの同社に対する過小評価や両社の合併が独占禁止法に触れる可能性などを理由に、Oracleの敵対的買収の拒否を決定。両社の争いは法廷に持ち込まれ、泥沼化の様相となったが、2004年11月中旬にOracleが1株24ドルの買収提案でPeopleSoft株の過半数を獲得。最終的にはさらに2.50ドル引き上げた1株26.50ドルで、PeopleSoft取締役会の合意を得た。これにより両社の間の訴訟は、すべて停止された。

Oracleの13日の決算発表によると、2005年度第2四半期は、売上高27億6000万ドル(前年同期比10%増)で、8億1500万ドル(同32%増)の純利益を計上した。1株あたりの利益は16セント。成長の度合いを示す新規ソフトウエア・ライセンスの売上は9億7100万ドルで、前年同期比14%増となっている。中でも新規アプリケーション売上は同57%増だった。

「第2四半期業績で注目すべき点は、アプリケーション事業の57%の成長であり、今回の合併はアプリケーション事業をさらに大きく、そして強化することになる」とOracleのLarry Ellison、CEO。「この合併で、より多くの顧客を獲得することで、我々はアプリケーション開発やサポートにさらに力を注げるようになる」とコメントしている。

OracleはPeopleSoft買収により、プロフォルマ・ベースで2005年度第4四半期に1株あたり1セントの利益の上積みを見込んでいる。2006年度については、四半期ベースで1株あたり2セント、通年で8セントの利益の上積みを予測している。



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