Skypeが「Skype API」公開を正式発表、ツールキットも登場

IP電話ソフト「Skype」を開発するSkype Technologiesは9日、「Skype API」のベータ公開を正式発表した。APIが公開されたことで、サードパーティのソフトウエアおよびハードウエア開発者がSkypeの機能を組み込んだ製品を開発できるようになる。

Skypeは、P2P技術を使ったコミュニケーションソフトで、P2Pファイル交換ソフト「kazaa」の開発者が開発した。インスタント・メッセージやファイル転送機能のほか、Skypeユーザー同士が無料で会話できる通話機能を備える。また、世界各国の固定電話や携帯電話に格安料金で通話できる有料サービス「SkypeOut」も用意している。対応OSは、Windows XP/2000、Mac OS X、Linux、Pocket PC 2003。簡単な設定とクリアな音質が評価されており、Skype Technologiesによると、現在のユーザー数は1,400万人以上、1日に約10万人の新ユーザーが誕生しているそうだ。日本では共同配信契約を結んだライブドアが、「livedoor スカイプ」として無料提供している。

Skype Technologiesにとっては、ユーザーが急増しているSkypeをパソコンユーザーの枠を超えるコミュニケーション・ツールに成長させることが今後の課題となる。例えば、Skypeを利用するにはパソコンやPocket PCの側から離れられなかったが、同社と提携するSiemensが「M34 Gigaset USB」というアダプターを使って、コードレスのハンドセットからSkypeの機能を操作するソリューションを10月に発表した。Skype APIの公開によって、Siemens同様にSkypeをより使いやすくするハードウエアの開発が活発になると期待できる。

ソフトウエア面では、PIM機能と統合したり、オンライン・サービスでの利用などが考えられる。例えば、カスタマーサポート・ページにSkypeのプレゼンス機能を利用すれば、オペレータの状態や待ち時間などをユーザーに伝えられるようになる。ユーザーがSkypeを利用していれば電話料金が無料になるし、利用していない場合でもSkypeOutを使うことで電話料金の節約が可能になる。

このようなSkypeの統合を支援するツールも登場している。カナダのQzoxy Softwareは「Skype API COM」というツールキットをリリースした。Visual BasicやJavaなどを使って、Skypeの機能をWebに組み込める。



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