「ひまわり」に続く日本語プログラミング言語「なでしこ」の開発が本格化

 

なでしこの開発者、クジラ飛行机(山本峰章)氏

日本語プログラミング言語「ひまわり」の後継言語として、パフォーマンス向上や文法の改良が行われた「なでしこ」が現在開発されており、10月よりβ版の公開が開始されている。開発者のクジラ飛行机(山本峰章)氏は7日、なでしこの開発マネジメントを行うびぎねっとでなでしこの説明会を開催し、開発状況とひまわりからの変更内容を説明した。

なでしこはひまわりに比べ大幅に実行速度が高速化したほか、配布ファイルタイプがリッチGUI版/GUI版/コンソール版の3種類から選択可能になり、軽量な配布ファイルが作成できるようになった。スクリプトがより自然な日本語の文に近づくよう、選択単語の区切りを句読点から助詞に変更、分岐や反復などの際のブロックをカッコでなくインデント(字下げ)で表現するなど、文法にも大きな変更が加えられている。また、変数をグループ分けして管理する「オブジェクト指向"っぽい"機能」(山本氏)を導入。当初は「ひまわり2」として開発していたが、仕様の基本的な部分から改善を行うため、ひまわりとの互換性はあえて確保せず、「なでしこ」という完全に新しい言語として開発するに至ったという。

アンケートを実施したところ682名のユーザー中、学生が348名、30代~50代が273名、60歳以上が62名だったという

インタプリタ型の言語であることに変更はないが、ひまわりと比べ10倍以上高速にプログラムを実行できるという

より自然な日本語に近づける

将来はPCにプリインストールを目指す?!

なでしこは情報処理推進機構(IPA)の2004年未踏ソフトウェア創造事業「未踏ユース」に採択されており、現在IPAの支援を受けながら2005年2月の正式リリースを目標として開発が進められている。言語の設計はほぼ完了しており、より簡単にプログラムを作成するための開発環境の制作とライブラリの充実が、目下の課題となっている。

ひまわり・なでしこの応用分野としては、プログラミングの入門・教育用途および、定型・反復作業を行うためのツール作成などに特に適しているとされ、ひまわりは中学校技術科の教材として利用された実績もあるという。

また山本氏によれば、企業のプログラミング研修で、最初からCなどの言語を学習するよりも、まず日本語プログラミング言語に触れてからステップアップしたほうが結果的には短期間でプログラミング能力が向上した例も報告されているという。

説明会では最新のなでしこβ版が参加者に配布され、実際にプログラミングのテストと質疑応答が行われ、活発に意見が交換された。山本氏は、次回は年内中にライブラリ開発に関してのミーティングを開きたいとしている。

インデントによる構造化の例

またこの夏、ひまわりを含む日本語プログラミング言語を利用したコンテスト「日本語プログラミングコンテスト」(主催:日本語プログラミングコンテスト実行委員会、後援:デジタルコンテンツ協会)の作品募集が行われていたが、今月28日に入賞作品の発表・表彰と応募作品の展示会が開かれる。会場は明治大学和泉キャンパスで、13:00開始予定。

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