オリンパスからiPod mini対抗音楽プレイヤー--photokina展示のm:robeも発表

      [2004/10/13]

    オリンパスイメージングは、音楽などデジタルコンテンツの新しい楽しみを提供する「m:robe」と、デジタルカメラとプリンタやストレージといった周辺機器を統合的に提供する新ブランド「i:robe」を発表した。HDD内蔵携帯音楽プレイヤーとの統合製品「m:robe」シリーズに2機種、ストレージ周辺機器などと専用クレードルを介して接続することができる「i:robe」シリーズにデジタルカメラ1機種と周辺機器2機種をラインナップ、それぞれ11月下旬の発売となる。

    m:robeシリーズは、上位機種で携帯音楽プレイヤーとデジタルカメラの2つの機能を、下位機種では音楽再生機能を持ち、オリンパスの考える、デジタルコンテンツの新たな扱いを提案するシリーズとなる。ともにHDDを内蔵、PCとUSB 2.0(Hi-Speed)で接続可能となっており、大容量のコンテンツを保存可能なストレージとしても機能する。

    i:robeシリーズのキーワードはDock&Done。専用のクレードル(Dock)を通じて簡単にストレージやプリンタといった周辺機器とデータのやりとりを行う(Done)ことができる。同社ではi:robeブランドのデジタルカメラ2機種に加えて専用のHDDストレージ「S-HD-100」とプリンタ「P-S100」もラインナップ、デジタルフォトに関する入力から保存・出力までをカバーする統合的環境の提供を行う。

    音楽と写真の融合 - m:robe MR-500i

    「MR-500i」(500i)は、背面に3.8型VGAのタッチパネル機能付き液晶モニタを搭載、20GBのHDDを内蔵、音楽と映像をストレージし、扱うことのできる「HDDモーションミュージックプレイヤー」。本体前面には単焦点レンズを備えており、撮影機能も搭載する。

    m:robe MR-500i

    500iでは、HDDにストレージされた音楽と写真に「リミックスイフェクト」をかけながら「リミックスプレイ」を行うことができる。リミックスイフェクトでは写真に様々なトランジションをかけながらスライドショーを行うことができるほか、特定の「テーマ」に沿って写真と音楽を組み合わせたムービーを生成することも可能。同社では、デザインとテーマ性にこだわったテーマを提供、Webなどを通じて新規テーマの提供も行う予定という。

    500iでは、「リミックスプレイ」のような新しいコンテンツ再生機能のほかにも、音楽再生や映像の閲覧など、その操作時の「心地よいGUI」(同社)が強く意識されており、電源を入れた後の操作はタッチパネルで行う。

    写真撮影機能も従来とは大きく異なったインタフェースを持ち、レリーズボタンを持たず、背面液晶ディスプレイを通してフレーミングをした後、ディスプレイに触れると撮影ができるという操作方法となる。同社では「タッチパネルにふれることで世界をフレームで切り取る、という新感覚の撮影スタイルを提案する」ものであるとしており、この撮影インタフェースも新しいスタイルの提案であることを述べる。ただし、音楽の再生中は写真の撮影を行うことができない。

    500iは、20GBのHDDを装備、多くのコンテンツをストレージできる。このため、同社では設計段階で検索の簡単さにこだわったという。写真についてはカレンダー式の表示から検索が可能、また、音楽コンテンツについては音楽CDのアルバムジャケットからの検索も可能だ。

    本体だけでなく、PCにインストールするソフトウェアも使いやすさにこだわって作ったという。500iには音楽・写真・リミックス統合管理ソフト「m:tirip」が同梱され、m:tripで音楽・写真データの管理や、500iでリミックスプレイを行う際のリミックスイフェクトを生成することができる。同社では、同じくHDDを内蔵し音楽の再生を行うことができるiPodに言及し「iTuneの使いやすさがiPodの強みの1つと考え、m:tripを企画した」とm:tirpがiTunesを意識したものであるとする。同社では、m:tripのiTunesに対する優位点として写真を音楽と共に一元的に管理できること、音楽と写真の「リミックス」機能を備えていることを挙げる。

    500iは、MP33とWMA(ともにVBRを含む)の再生に対応、漢字表記にも対応した液晶ディスプレイ付きリモートコントローラが付属し、本体にはイコライザを搭載する。PCとの接続インタフェースはUSB 2.0。マスストレージクラスに対応しており、PCから外部ストレージとして使用可能。

    iPod mini対抗となるか? m:robe MR-100

    「MR-100」(100)は、同社としては初めてとなるデジタルミュージックプレイヤー。5GBのHDDを内蔵する。同社ではデザインにこだわって制作したとし、操作部は静電パッド、電源を投入するまでは黒い本体の前面に赤色の操作アイコンが浮かび上がるというものとなっている。

    m:robe MR-100

    100は、本体外形寸法が50×90×14.9mm、本体質量が100gと、4GBのHDDを内蔵しそのスタイルと使いやすさが高い人気を呼んでいるApple ComputerのiPod mini(91.4×50.8×12.7mm/103g)とほぼ同じ大きさ・重さとなっている。オリンパスでも100のデザインとソフトウェア「m:trip」の仕上がりには自信を見せており、同社ではiPod mini同様の人気を期待する。

    m:robeシリーズの主な仕様

    MR-500iMR-100
    記録媒体 内蔵HDD 20GB内蔵HDD5GB
    本体質量 210g100g
    外形寸法 109×73×21mm52×90×14.9mm
    対応オーディオファイルフォーマット WMA/MP3
    ビットレート 32~192kbps(WMA)/8~320kbps(MP3)32~192kbps(WMA)/16~320kbps(MP3)
    充電時間 約3時間(ACアダプタ使用時)約3時間(ACアダプタ使用時)/約8時間(専用USBケーブル使用時)
    連続再生時間 約8時間(WMA/MP3)約8時間(WMA)/約12時間(MP3)
    カメラ有効画素数 122万画素 -
    撮像素子 原色フィルタ1/4型MOS
    画像記録形式 JPEG
    対応企画 Exif2.2/PictBridge
    液晶ディスプレイ 3.7型TFTカラー(640×480ドット/約26万色)1.7型STN液晶(160×128ドット)
    USB USB2.0 Hi-Speed
    ヘッドフォン端子 3.5mmジャック/ステレオタイプ/インピーダンス22Ω
    実売想定価格 5万円前後(オープンプライス)3万円前後(オープンプライス)

    i:robe - 簡単につながる、画像を楽しむ

    i:robeは、カメラ・プリンタ・ストレージなど写真の撮影から出力まで、撮る・置く・貯める、撮る・置く・印刷するがワンタッチで簡単にできる統合環境。デジタルカメラ「IR-500」、HDDストレージ「S-HD-100」、昇華型プリンタ「P-S100」がラインナップされる。

    デジタルカメラ「IR-500」、HDDストレージ「S-HD-100」、昇華型プリンタ「P-S100」

    IR-500は、きょう体前面から背面まで360度回転する「マルチスイングディスプレイ」を備えるデジタルカメラ。ディスプレイは、閉じた状態でレンズカバーの役割も兼ねる。CCDは有効400万画素、レンズは焦点距離40~112mm(35mm判換算)、F値2.9~4.8の折り曲げ光学式ユニットを採用。動画の撮影も可能で640×480ピクセル/15fps、320×240ピクセル/30fpsなどの記録モードを備える。動画撮影時にはデジタル処理による手ぶれ補正機能も働く。液晶モニタは2.5型21万ピクセルの半透過TFT液晶を搭載、撮影画像をカレンダー形式で表示、検索などを行うことが可能。スクロール・フェード・ズームダウンなどのトランジション効果をかけながらのスライドショー再生にも対応する。

    i:robe IR-500

    クレードルが付属、プリンタやストレージなどを接続することができる

    IR-500の主な仕様

    撮像素子 原色フィルタ1/2.7型CCD
    構成 7群9枚(うち非球面レンズ3枚、折り曲げ光学式)
    焦点距離(35mm判換算) 40~112mm
    F値 F2.9~F4.8
    撮影範囲 通常 : 0.5m~、マクロ : 0.3m~、スーパーマクロ : 0.03m~
    撮影感度 オート(ISO約64~400相当)
    シャッタースピード 1/2~1/1000(シーンにより最大4秒まで)
    露出補正 ±2段(1/3ステップ)
    連写 約1.5コマ/秒
    記録媒体 xDピクチャーカード
    液晶モニタ 2.5型半透過型TFTカラー液晶(206000画素)
    本体外形寸法 約95×71×26.7mm
    本体質量 約172g
    実売想定価格 6万円前後(オープンプライス)

    S-HD-100は、40GBのHDDストレージ。IR-500との接続時、新しい写真だけを取り込むなど、インテリジェントな画像管理を行うことが可能。IR-500以外でもUSBマスストレージクラスに対応したカメラなら変換アダプタを用いることでデータの転送は可能だ。本体外寸は125.5×21.1×126.5mm、質量は約310g。ACアダプタで駆動する。価格はオープンプライスで実売想定価格は3万円前後。

    i:robe S-HD-100

    P-S100は、解像度306dpiの昇華型熱転写式プリンタ。L判までのプリントに対応し、L判1枚あたり84秒で印刷を行うことができる。IR-500のクレードルとケーブルで接続、クレードルにカメラを置くとプリントがスタートするなど、簡単な印刷が特徴。用紙はカードリッジに入った状態でオリンパスから提供され、用紙の汚れなどの心配が低減し用紙の補充はカートリッジの装填のみで可能といったメリットがあるという。カートリッジは、インデックスカードをつけることも可能で、写真の保存にも使用可能。価格はオープンプライスで実売想定価格は2万円前後。

    i:robe P-S100

    P-S100とIR-500を接続すればすぐにプリントすることができる

    今回ラインナップされた2つの周辺機器はともにIR-500のクレードルに接続し、IR-500をクレードルに置くだけでデータ転送やプリントを行うことができるという簡便性が特徴。同社では「おくだけで操作ができる」というメリットを「Dock & Done」のキャッチフレーズでユーザに訴求、i:robeシリーズの特徴としていきたい考え。従来からもPictBridgeなどPCレスでプリント可能な標準規格が存在していたが、同社はDock & Doneはこれらよりも設定などが少なく簡単に使えることがメリットとなると考える。今回ラインナップされているカメラとプリンタについてはDock & DoneのほかにPictBridgeにも対応している。一方で同社によればDock & Doneの規格などを他社に公開しオープンなものとする予定は、今のところ未定としている。

    白いボディはいつもそばに置いて欲しいから

    同社ではi:robe/m:robeを、ユーザにいつもそばに置いてもらうためには、機能も重要だが、デザインに今まで以上にこだわるべき、と考え、控えめな主張のデザインを心がけたという。両シリーズとも本体は白磁器をイメージして、白を基調としており、LEDの点灯も「ホワッ」とゆっくりと点灯するなど人間の感性に訴えるようなディティールを多く盛り込んだという。

    それぞれのシリーズ名に含まれている"robe"には"まとう"という意味が込められており、"music"をまとう「m:robe」、"image"をまとう「i:robe」として2シリーズが提供される。同社のコンシューマ製品として従来からラインナップされている、コンパクトデジタルカメラ「μシリーズ」やデジタル一眼レフカメラ「Eシリーズ」などに加え、デジタルコンテンツの新提案を行うブランドとして提案、20~30歳代の男女で新しいデザインやスタイルに敏感な層を中心にアピールを行う。

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