モバイル放送は4日、個人の移動体向け衛星デジタル・マルチメディア放送サービス、愛称「モバHO!」を20日より開始する、と発表した。現在用意されている配信番組は、映像、音声データ情報の計40ch。利用価格は、初期費用となる加入料が2,500円、月額基本料金が400円、そこから複数のコンテンツがセットになったパッケージごとに、300~2,080円の月額視聴料がかかる。また、同日には、東芝およびシャープから受信端末が、モバイル放送からは周辺機器などが発表された。
モバHO!は、PCやPDA、専用の受信端末など、携帯端末で映像・音楽・情報コンテンツを視聴・利用することができるというもの。車、電車、航空機、船舶での移動中、地下鉄駅構内やトンネル内など、あらゆるシーンでの利用が可能とされており、3月13日にモバイル放送衛星(MBSAT)の打ち上げに成功していた。
モバイル放送代表取締役社長の溝口哲也氏は、発表会で、「会社設立から6年余り。まさに難関の連続だった」とコメント。モバイル放送なくして新のユビキタス社会は成り立たない、無事に今日のような日を迎えることができて本当に嬉しい、と話した。
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コンテンツを提供する有線、MTV、エフエム東京、日経CNBC、タカラモバイルエンタテインメント、競馬・農林水産情報衛星通信機構から来賓も |
端末開発のロードマップ。専用端末のほか、携帯電話、PC、PDA、デジタルカメラ、カーオーディオなどが検討されている |
20日の放送開始と同時に提供されるチャンネルは、全40ch。うち、映像チャンネルは総合(Ch.001)、総合(Ch.011)、ニュース、経済ニュース、総合エンタメ、ミュージック、プレミアムの7チャンネル。「モバイル.n」ではNHKやCNNjのニュースを中心に、「チャンネルONE」(月~金)、「TAKARAND」(土日)ではアニメーションやバラエティといったオリジナル番組などが、そのほか、24時間放送のマーケット情報番組、ドラマ・音楽等を集めたエンターテインメント番組、競馬中継番組が放送される予定だ。
音楽・音声チャンネルでは、有線・エフエム東京などがコンテンツを提供し、J-POPチャートやFM802、そのほか、オリコンやアメリカFM局の番組、計30チャンネルを楽しむことができる。また、データ情報サービスでは、文字ニュース情報、天気予報、英会話、コラムなど、13カテゴリ・約60タイトルの提供が予定されており、映像・音声・データ情報といったあらゆる角度から放送できることで、災害時にも有効な防災メディアだとされている。
モバHO!の提供開始に伴い、モバイル放送、東芝、シャープから受信端末やチューナーなどが発表された。
モバイル放送からは、クレードル型の車載端末2モデルが12月1日に発売される。価格は、本体が4万1,700円、車載用のクレードルが1万500円、家庭用のクレードルが6,930円となっている。それぞれ、AVミニジャックでカーオーディオや家庭用オーディオへ接続することが可能。また、正確なリリース日は未定だが、PC用のPCカード型のチューナーや、PDA用のCF型チューナーなども発売される見込みで、携帯電話に関しても、遅くとも2006年上旬にはサービスを開始する予定だとされている。
東芝から発表されたモバイル放送受信機は、ワンタッチ切り替えが可能な簡単操作と、SDメモリーカードスロットを備えた「MTV-S10(パールホワイト)/S10T(チタングレー)」。新開発のモバイル放送用LSIとソフトウェア、QVGA(320×240ドット)の3.5V型TFTカラー液晶を搭載し、番組の録画や録音・再生、EPGにも対応している。サイズは、99.8(W)×112(D)×31.9(H)mm(突起部除く)、チューナーやバッテリーを含めた重量は約320g。動作時間は映像、音楽・音声チャンネル視聴時で最大約1時間45分となっている。発売は11月1日。価格はオープンプライスだが、実売価格は6万円前後となる見込み。
シャープの「4E-MB1」は、「早見・早聞き」機能と「ツインビュースタイル」が特徴のモバHO!対応モバイルAVプレイヤー。サイズは86.8(W)×152(D)×27.5(H)mm(突起部除く)、重量は約335g(バッテリーパック、ハンドストラップ含む)。同梱のバッテリーパックで、約105分連続しての視聴が可能。SDメモリーカードスロット、3.6V型QVGA(320×240ドット)液晶モニターを搭載し、番組の録画・録音・再生のほか、EPGの録画予約に対応する。また、早見・早聞き機能では、SDメモリーカードに録画・録音した番組を通常より約25%時間を短縮し、1時間なら約45分で視聴することができる上に、音声も高くならないという。ツインビュースタイルは、手にもつ「ハンディスタイル」、机に置ける「ホリゾンタル・スタイル」の2通り。可動式モニターで好みの角度に変えられる。そのほか、電子書籍(XMDF/TEXT形式)にも対応しており、音楽放送を聴きながらJPEG画像を閲覧できる「ながら視聴」機能も備えている。発売は12月1日。価格はオープンプライスだが、実売想定価格は7万円前後。同社では、約3,000台/月の出荷台数を見込んでおり、「競合するというよりも、東芝と協力し、モバイル放送を積極的にアピールしていきたい」としている。
製品仕様
| MTV-S10/S10T | 4E-MB1 | |
|---|---|---|
| 液晶 | 3.5V型 | 3.6V型 |
| サイズ | 99.8(W)×112(D)×31.9(H)mm | 86.8(W)×152(D)×27.5(H)mm |
| 質量 | 約320g | 約335g |
| スピーカー | 直径約15mm(丸型1個) | 20φ モニタースピーカー(モノラル)1個 |
モバイル放送は、韓国でも今年度中にサービスの提供を開始する、としている。日本では、左旋円偏波で放送されるのに対し、韓国では右旋円偏波。まずは携帯電話に向けた放送が予定されており、すでにSamsungなど2社が対応製品を開発しているという。
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