新型ユビキタス・コミュニケータ登場、いよいよ量産態勢に

 

YRPユビキタスネットワーキング研究所(UNL)は、新型ユビキタス・コミュニケータ(UC)を開発した。高速画像処理機能を搭載するなど機能を強化、坂村健UNL所長・東京大学教授は「量産化のめどがついた」として、実証実験用に多数生産するとともに、来年には外販する予定だ。

新型UCを発表する坂村健 東京大学教授

「ユビキタス・コミュニケータ(UC)」は当初、昨年の10月に発表された。商品などにつけられたucodeタグを読み取り、属性情報を得るとともに、電子商取引の窓口機能ももつ端末で、いつでもどこでも、コンピュータ、インターネットによるサービスを利用できるユビキタス社会の重要な要素のひとつとなる。

新型UCは、外形寸法が144(高さ)×76(幅)×15(厚さ)ミリで、重量は196gだ。200万画素のデジタルカメラを搭載、VGAのディスプレイを備え、2.45GHz帯と13.56MHz帯のマルチバンドucodeタグリーダーを内蔵しているほか、無線LAN/bluetoothの通信機能、指紋認証ユニットもある。

前面にはVGAフルサイズのディスプレイを備える

背面には、200万画素のデジタルカメラを搭載

今回のUCは「初代から数えて6モデル目にあたる。これまでは実験的な位置づけだった」(坂村教授)が、多くの機能を集積する、新しいASICを開発することができ、「マルチメディア対応のモバイルパソコンと同等以上の機能」(同)を実現しているという。

新型UCは、国土交通省やUNLが10月から神戸市で実施する「自律的支援プロジェクト」神戸プレ実証実験で利用される。この実験では、道路や建物など、市街地にucodeタグを埋め込み、音声ガイドなど身障者の歩行支援、位置情報、地元商店街の店舗情報発信といった多彩な取り組みが試みられる。

来年には、いよいよ外販が始まる。最初の価格は1機30万円台となる見通しだが「業務用のPDAは現状この程度ではないか。しかし、次のロットからは、急激に価格は下がる。いずれ、デジタルカメラ高級機と同じ水準になるのでは」(同)との見通しで、普及を目指しており、ユビキタス社会の実現に向け、新たな段階へと進むことになる。

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