VAIO第2章第2弾発表、HDV対応のハイエンドモデルや音を重視した一体型登場

      [2004/09/13]

    ソニーは、同社PC「VAIOパーソナルコンピュータ」ブランドの新製品、2004年秋冬モデルを発表した。新ラインナップでは、ハイエンドデスクトップシリーズのVAIO type Rにおいてデジタルハイビジョン放送に対応、デジタルハイビジョン放送をデジタルのままCPRMに対応して録画することができるようになった。ただし、VAIOのモニタで視聴することはできず、TVを接続して視聴する必要がある。また、VAIOシリーズの長所である一体型のTV視聴可能モデルをアピール、小型オールインワンデスクトップの新シリーズtype Mをラインナップする。

    TVチューナー搭載モデルでは「VAIOは、TVだけではできないPCならではの楽しみを追求、他社のようにWinodwsを立ち上げなくてもTV視聴を可能とするのではなく、あくまでWinodwsを立ち上げながらの素早い視聴を可能とした」(同)。TV視聴モデル全てに「ワンプッシュ」機能を搭載、スリープ状態のVAIOをリモコンにより復帰、TV視聴可能な状態へとすることが可能となった。復帰後は通常と同じく、VAIOのフル機能へのアクセスが可能で録画などもそのまま行うことができる。他社のインスタントオン機能に見られるような制限がないことがメリットとなる。

    type Vの前モデルで搭載した「Motion Reality」のI/P変換を今回の他モデルではソフトウェア「Motion Reality LE」で対応、コストを抑えながら高画質での視聴を可能としている。ただし、効果があるのはライブ放送中のTV、および外部入力映像にのみで、録画映像やDVDに対して効果がないという制限がある。「Motion Reality LE」の稼働対象モデルはPentium 4/Pentium Mを搭載したTV録画対応モデルとなる。

    また、VAIOならではの機能として「テレビ王国」の自動録画サービスに対応する。Do VAIOから操作を行い、キーワードを2種類設定することができるなど、細かな条件設定が可能。また、データがサーバ上にあるので、VAIOが目の前になくてもサーバへのアクセスさえできれば設定を行うことができる。対象機種はTV録画対応モデル前機種で過去の機種についてはDo VAIO 1.0以降を搭載した機種が対象となる。ともに後日公開されるVer. 1.2へのアップグレードが必要。

    Do VAIOが進化、今回のモデルにプリインストールされるVer.1.1でワンプッシュ機能に対応する。後日配布のVer 1.2ではDo VAIOから音楽CDやデジタルカメラのメモリーカードからのデータ取り込みを行えるようになり、テレビ王国を利用した「おまかせ・まる録」機能に対応する。また、動画ファイルのDVD記録も可能となるほか、ユーザインタフェースも改良される予定。

    type M

    「VAIO type M」は「パーソナルな、自室で使うコンピュータを作りたいという思いで設計している。昨今パーソナルなPCというとノートPCを購入するユーザが多いが、昨今盛り上がりを見せている音楽再生を考えるとデスクトップの方が有利になる」(同社広報)という液晶ディスプレイ一体型のデスクトップコンピュータ。ウーファーを装備するなど、"VAIO Pocket"や"iPod"など携帯音楽プレイヤーとともに使用するPCとして高音質を追求、安価ながら広いストレージ空間など高いスペックをもち、デスクトップタイプの利点を生かしたものとなっている。ウーファーは共鳴管型スピーカを背面に装備、60Hz近くまでの再現が可能となっている。

    VGC-M30B/W

    音楽再生ソフトウェア"SoundFlow"を搭載、キーボードを閉じて再生する際のビジュアルエフェクトなど音楽を楽しむための多くの機能を備えている。VAIO Wに搭載された"Motion Clock"をモチーフに「デジタルミュージック世代のラジカセのようなもの」(同社広報)となっている。モーションクロックに比べるとレスポンスを重視して軽い動作とし、背景も黒を中心としてユーザに対して液晶の焼き付きの心配を与えないものとしている。SoundFlowは、Do VAIOとは別に提供される。これは、SoundFlowがType Mにのみ搭載され、Type Mの「顔」となるためだとする。

    VGC-M30B/W。キーボードを閉じると"MotionFlow"が起動する

    VGC-M50B/S

    価格設定はTVなしモデルで16万円(市場想定価格)、TV付きで18万円(同)とA4ノートユーザ層の取り込みを狙ったものとした。同社のVAIO Type Vなどの置き換えとして購入する15インチ液晶ディスプレイ一体型デスクトップユーザもターゲットとしている。

    デザインコンセプトは"Tiny Tight"。コンパクトなボディに充実した機能を詰め込んでいる。できるだけ高さを抑え、部屋に設置したときに威圧感を与えないものとした。本体色はホワイトとシルバーの2色で展開する。壁にっくっつけて設置できるよう、インタフェースの多くを側面に配置している。ディスプレイのチルトにも対応している。ディスプレイにはクリアブラック液晶が採用されている。

    VGC-M50B/SVGC-M30B/WVGC-M70/W
    カラーシルバーホワイト
    ディスプレイ15.4型ワイドクリアブラック液晶
    解像度WXGA(1280×800ドット)
    TV機能ありなしあり
    リモコンありなしあり
    ドライブDVDスーパーマルチドライブ
    スピーカーサテライト3W+3W、ウーファー5W
    CPUインテルCeleronプロセッサー 2.60GHzインテルモバイルPentium 4プロセッサー 3.06GHz
    メモリ(最大1GB) 256MB512MB
    HDD160GB120GB200GB
    OSWindows XP Home Edition
    オフィスMicrosoft Office Personal Edition 2003 無し
    液晶最大傾斜・キーボード収納時の外形寸法約482(W)×279(H)×205(D)mm
    液晶直立・キーボード使用時の外形寸法約482(W)×301(H)×342(D)mm
    市場想定価格18万円前後(オープンプライス)16万円前後(オープンプライス) 19万円から(ソニースタイル限定)

    type R

    VAIO type Rは、地上波デジタル放送の録画にも対応、先日発表されたハイビジョン録画が可能なハンディカム「HDR-FX1」で撮影したハイビジョンコンテンツの編集にも対応した。

    光学ドライブにはDVDスーパーマルチドライブを採用、DVD+R2層メディアへの記録にも対応した。また、全モデルでチップセットにi915Pを採用、全モデルの新アーキテクチャへの移行が完了、Serial ATAやPCI Expressなど新規格のインタフェースが利用可能となっている。

    VGC-RA61L9

    ハイビジョン(HD)は、現在のSD規格を越える最大1,920×1,080ピクセルの解像度を持つ動画コンテンツ。type Rでは1080i(D4)にまで対応し、デジタルHDビデオカメラ「HDR-FX1」などHDV規格のカメラで撮影した映像も取り込んで編集を行うことができる。ハイビジョンコンテンツは現在、地上波デジタル放送などで提供さており、type Rではデジタル放送チューナと接続することでこれを録画することができる。ただし、再生は録画したものと同一の機器で行う必要があるCPRMの制限により、再生はiLinkケーブルを通じてデジタルチューナを通じてCPRM対応のモニタで行う必要がある。つまり、現状ではVAIOが"ハイビジョン録画対応HDDレコーダ"として振る舞うというわけだ。こういった制限は、PCのデータインタフェースであるPCI/AGP/DVIといった規格がCPRMの管理を行う仕組みを持っていないということが大きな理由だ。

    type Rに搭載されるCPRM対応のMPEGハードウェアエンコーダーボード

    ハイビジョン関連機能はType Rの上位2機種に限定して対応、MPEGボードにCPRMに対応したものを組み込んでいる。このボードと1対1で認証を行うので、外部メディアに移した場合でも、再びVAIOの特定ディレクトリに戻せば再生を行うことができる。ただし、コンテンツの「ムーブ」には対応していない。これはtype RがDVHSのコマンド体系を採用しているためで、同社では今後対応していきたいという。

    VGC-RA71PVGC-RA61VGC-RA51
    CPU HTテクノロジー インテル Pentium 4 プロセッサー 560HTテクノロジー インテル Pentium 4 プロセッサー 550
    CPU周波数 3.60GHz3.40GHz
    メモリ(最大2GB) 1024MB 512MB
    HDD(Serial ATA;7200rpm) 500GB(250GB×2;RAID0)250GB200GB
    ドライブ DVD+R2層メディア対応DVDスーパーマルチドライブ
    地上波デジタル放送録画 対応非対応
    TV機能 あり
    Motion Reality LE 対応
    動画編集ソフトウェア Adobe Premiere Pro 1.5/JogコントローラAdobe Premiere Standerd
    DVアナログ変換 アップデータで対応非対応
    OS Windows XP ProfessionalWindows XP Home Edition
    単体価格 40万円前後30万円前後20万円前後
    19インチディスプレイセット価格 49万円前後39万円前後なし
    17インチディスプレイセット価格 なし26万円前後
    ※ : 価格は全てオープンプライス。表記は店頭予想価格となる

    type HX

    縦置き型のコンパクトきょう体が特徴となる「VAIO type HX」では、全シーズンからの特徴を引き継ぎ、メモリースティックがマジックゲートに対応、他のシリーズ同様にTV機能の強化などが図られている。2層DVD+Rメディアへの記録にも対応するDVDスーパーマルチドライブを搭載する。また、前シーズンのtype Eで提供されていた「初心者ダイアル」がtype HXも対応となる。

    PCV-HX72B7/62B7/52B7

    VGC-HX72B7VGC-HX62B7VGC-HX52B7VGC-HX52B5
    ディスプレイ17型15型
    CPUHTテクノロジーインテルPentium 4 プロセッサー 3.20E GHzインテルCeleron Dプロセッサー 335
    CPU周波数3.20 GHz2.80 GHz
    メモリ512MB256MB
    HDD250GB200GB160GB
    ドライブDVD+R2層メディア対応DVDスーパーマルチドライブ
    TV機能対応
    Motion Reality LE対応 非対応
    価格27万円前後24万円前後20万円前後18万円前後
    ※ : 価格は全てオープンプライス。表記は店頭予想価格となる

    type V

    VAIO type Vは、液晶表示ビデオプロセッサー「Motion Reality」(ハードウェア)による高画質な映像を特徴とするディスプレイ一体型デスクトップPC。新型のタッチパッド付きワイヤレスキーボードの採用(20インチワイドモデル)、他シリーズ同様のTV機能強化などが変更点となる。ラインナップも新しくなり、Pentium 4を搭載したモデルから安価なエントリーモデルまで幅広い価格帯を揃える。なお、15型モデルは販売終了となった。

    VGC-V172B/172EB

    ヒートパイプ・偏平ラジアルファン

    type V内蔵ビデオプロセッサー「Motion Reality」

    VGC-V202RBVGC-V202VGC-V172BVGC-V172EB
    ディスプレイ20型ワイド17型ワイド
    CPUHTテクノロジー インテル Pentium 4 プロセッサー 3EGHzインテル Celeron D プロセッサー 330
    CPU周波数3GHz2.66GHz
    メモリ(最大1GB)512MB256MB
    HDD250GB200GB160GB
    ドライブDVD+R2層メディア対応DVDスーパーマルチドライブ
    Motion Reality搭載
    TV機能搭載
    価格30万円前後26万円前後23万円前後23万円前後
    ※ : 価格は全てオープンプライス。表記は店頭予想価格となる

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