個人情報も漏らさない ウイルス対策だけじゃない「ウイルスバスター2005」

  [2004/09/09]

トレンドマイクロは、ウイルス対策ソフトの新製品として「ウイルスバスター2005 インターネット セキュリティ」を発表した。従来のウイルス対策、パーソナルファイアウォールといった機能に加え、個人情報漏えい防止、無線LAN対策などといった新機能を追加した。10月22日から販売を開始し、価格は8,925円。2ユーザパックは13,440円、5ユーザパックは33,600円。ダウンロード版も用意されており、価格はそれぞれ5,250円、7,875円、19,688円。対応OSはWindows 98/Me/2000/XPで、XP SP2にも対応している。

最大の目玉は、「個人情報漏えい防止に特化した」(執行役員日本代表・大三川彰彦氏)という新機能だ。フィッシング詐欺やスパイウェア、さらにチャットで子どもが住所を誤って漏らしてしまう、などといった個人情報が漏えいするような場合に情報の流出をブロックさせることができる。

具体的には、あらかじめ登録したクレジットカード番号や住所などの個人情報について、登録したサイト以外への送信をブロックする。フィッシング詐欺では、実際の金融機関のサイトに模した偽サイトに誘導、URLを隠して口座番号などを不正に取得しようとするが、ユーザーが気づかずに個人情報を入力しようとしても、ウイルスバスター2005がそれをストップしてくれる。設定画面には詳細な設定方法を解説した「フィッシング対策ガイド」も用意した。

さらに個人情報を送信したログも保存してあり(最長60日間)、クレジットカードの利用明細と照合して、不審なネット通販などの記録があれば、ログを証拠としてクレジットカード会社と交渉する、などといった利用法も考えられる。

ウイルスバスター2005を掲げる大三川彰彦日本代表

個人情報の漏えい防止に特化させた

セキュリティ面の不安の第1位は個人情報の漏えい(総務省調べ)

現在のウイルスは第5世代

Webサイトのアクセス時などにインストールされるスパイウェアやキーロガー、アドウェアといったツールについても、従来は検出のみだったところを、駆除まで対応。リアルタイムにスパイウェアを検出してくれる。

そのほかの新機能としては「無線LAN&パソコン脆弱性診断」機能を追加。「無線LANパトロール」機能では、自宅内などの無線LAN利用マシンを検出、承認していないPCが無線LANを利用している場合は警告を発してくれる。「セキュリティ診断機能」はWindowsの脆弱性への対策をチェック。パッチが適用されていない場合は警告を発し、パッチを適用しないとどんなウイルスに感染するか、といった情報を提供するとともに、1ボタンでWindows Updateに接続できる。同社をはじめとするウイルス対策ソフトメーカーは基本的に、マイクロソフトから事前に脆弱性情報を提供されているため、こうした機能が実現できた、という。

ウイルスバスター2005では特に8つのセキュリティ機能を強化

個人情報漏えい防止ではフィッシング詐欺にも対応できる

基本機能となるウイルス対策でも新機能を追加。Eメールを使わずネットワーク経由で感染を広げるネットワークウイルスについて、そのウイルスが使用するポートやパケット内容などの典型的な動きから判断して侵入をブロックできるように、従来のウイルスパターンファイルに加えてネットワークウイルスパターンファイルも提供する。

仮にウイルスに感染した場合、大量メールを送信するウイルスに対して、メール送信をブロックする「マスメールストッパー」、一度検索してその後変更のない一般的なファイルに対しては検索をしない「スピード検索」、HDD内全体を検索する際に、検索終了後自動でPCをシャットダウンする「シャットダウン機能」といった新機能も追加されている。

また、ウイルス感染時に改変されたレジストリを復旧する駆除ツールは、従来別途提供されてきたが、これも製品に統合。ウイルス発生後に提供されるアップデートで駆除ツールも同時に提供、ウイルス検索時に自動で修復を行ってくれるようになった。

迷惑メール対策機能も強化。迷惑メールだけでなくフィッシング詐欺メール、有害メールといったものも検出可能で、スパムエンジンもバージョンアップしているため、以前よりも高精度な検出ができるようになっているという。

ペアレンタルコントロール(保護者機能)としては有害サイトブロック機能が用意されている。専用で用意されたサーバーにURLのデータベースがあり、そのデータベース内のURLに一致した有害なサイトを閲覧できないようにすることが可能。データベースをマシン内にダウンロードする必要がなく、常に最新のデータが利用できる。

従来は検知だけだったスパイウェア対策も駆除にまで対応。さらにOSのセキュリティホールも検知できる

有害サイトブロックでの表示結果

ネットワーク内に存在するほかのウイルスバスター2005の管理も可能になっており、自宅で複数台のPCを使っているユーザーが、ほかのPCにインストールしたウイルスバスターの定義ファイルを最新のものにアップデートしたり、設定を変更したり、といったことが行える。

ネットワーク内の他のマシンにインストールされたウイルスバスター2005を管理できる。左は他のマシン上のウイルスバスターで、管理者とバージョンが異なるパターンファイル(矢印)を表示。右はそのウイルスバスターの設定。インテリジェントアップデートが無効になっていたので、ウイルスパターンファイルが最新のものになっていなかった。ここから管理者が設定を変更できる

同社は日本企業であり、ウイルスバスターが日本発の製品のために、海外のニーズもくみ取りつつ、国内のユーザーニーズに応じた機能を取り入れた、と強調。「他社にはない、日本に根ざしたトレンドマイクロだからこそ作れた」(大三川日本代表)製品と自信を示した。

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