SP2のインストールで社内PCの10%に不具合!? 慎重な対応を求める調査が発表

    湯木進悟  [2004/09/01]

    カナダのAssetMetrixは、Microsoftの「Windows XP Service Pack 2(SP2)」を、企業が使用するPCにインストールした場合に生じる不具合などについて調査した一連のレポートを発表した。中小企業ほど、インストール後に何らかの問題を抱える可能性が高いことも警告されている。

    すでにMicrosoftは、SP2をインストールして発生しかねない数々の問題点について、同社のサポート技術情報を掲載する「Microsoft Knowledge Base」上で注意を喚起しているようだ。SP2のインストール後は、ファイアウォール設定がデフォルトで有効になるなどの変更により、オンライン対戦ゲームや、インスタントメッセンジャーでのファイル交換サービスなどを利用できなくなる可能性があるとされている。また、Microsoftの「Visual Studio .NET」「SQL」「Systems Management Server 2003」、Symantecの「AntiVirus」「Ghost」、Autodeskの「AutoCAD」、McAfeeの「NetShield」、Computer Associatesの「eTrust」といった、約50に上るソフトウェア関連の問題点を指摘して、SP2をインストールしてから、各ユーザーがマニュアル設定で変更を加えるなどの対応を求めているという。

    AssetMetrixは、同社の研究機関となる「AssetMetrix Research Labs」において、Microsoft Knowledge Baseで公表されている情報などをベースにして、340社以上の44,000台を超える、現時点でWindows XPがインストールされているPCの利用状況などを調査したとしている。その結果は、SP2がファイアウォール設定などに加える変更点による不具合などを分析したレポート「XP-SP2 Firewall Compliancy Report」、アプリケーションソフトに関連した問題点などを調査したレポート「XP-SP2 Application Compatibility Report」、ハードウェア関連の問題点などを指摘したレポート「XP-SP2 Hardware Alert Report」にまとめられているという。

    一連のレポートによると、調査対象となった企業内で利用されているPCにSP2をインストールして、何らかの不具合が生じる可能性は10.3%と報告されており、10台に1台が影響を受けることになるだろうとの予測が出されている。しかしながら、企業の規模に応じても状況は変化してくるとされ、Windows XPがインストールされたPCを100台以上使っている大企業が問題を抱える割合は、100台未満しか使っていない企業と比較して、約半分に低下するという。

    AssetMetrix Research Labsの常務取締役であるSteve O'Halloran氏は「SP2がデスクトップレベルでセキュアなコンピューティング環境を実現する意義ある進展になる」とコメントした。とはいえ、同氏は各企業に対して、実際にSP2のインストールを決定する前に、生じ得る問題点などを把握して、ふさわしい認識のもとに導入へと踏み切るよう勧めている。

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