Windowsからクリックだけで起動するLinux - 産総研のKNOPPIXに新版登場

独立行政法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)は、Linuxディストリビューション「KNOPPIX 3.4」の新版をリリースした。5月に公開されたKNOPPIX 3.4から基本的な部分では変更ないものの、Windows上で動作するLinux実行環境「coLinux」と仮想マシンソフト「QEMU」を同梱したことが特徴。そのうちQEMUと組み合わせることで、WindowsからマウスをクリックするだけでKNOPPIXを起動することも可能となる。KNOPPIXのISOイメージは、産総研のFTPサイトおよびRING Server経由で公開中。

実機のすべてを再現しようとするエミュレータは速度面に問題を抱えることが多いが、LinuxのみをターゲットにするcoLinuxは実用的な速度で動作する。しかもWindowsの特権モードで動作可能なことから、実機で動くLinuxとほぼ同じ実行環境を実現できる。一方のQEMUはエミュレータであるため実行速度はcoLinuxに劣るが、Linux用の領域をハードディスク上に確保する必要はなく、一般的なWindows用アプリケーションと同じ感覚でLinux(KNOPPIX)システムを起動できる。

ドイツ在住のKlaus Knopper氏を中心に開発が進められるKNOPPIXは、1枚のCD-ROMから直接ブートできることが特徴のDebian系Linuxディストリビューション。他のLinuxディストリビューションのようにハードディスクへインストールする必要はない(インストールも選択可能)ことから、Linuxの導入に二の足を踏むビギナー層のほか、緊急用のレスキューディスクとしても活用できるためパワーユーザ層にも利用されている。産総研では、KNOPPIXを日本人ユーザ向けにアレンジしたうえで再配布を行っている。



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