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Serafinaを見守る研究開発チームのUwe Zimmer博士(写真奥左) |
オーストラリア国立大学(ANU: Australian National University)は、世界最小サイズとされるプラスチック製の潜水艇「Serafina」の研究開発を進めている。将来的には複数艇のSerafinaで編隊を組んでの実用化が目指されることになるようだ。
5基の推進プロペラを装備するというSerafinaは、40×21×14cmの超小型サイズの潜水艇に仕上がっているとされ、秒速1mの高速走行が可能と発表されている。CPUにMotorola MPC 555を搭載するコントロールシステムへ、事前に潜航ルートなどをプログラムしておくことで、最大10時間の自律型連続走行を行えるようだ。
そのサイズもさることながら、1艇につき約US1,000ドルという低価格で製造できることが、Serafinaの大きな特徴に挙げられている。研究開発チームを率いるANUのUwe Zimmer博士は「Serafinaのような潜水艇が登場することで、水中探査を低価格で効率的に進めるための大きな弾みがつけられる」とコメントした。非常に高価な潜水艇を所有し、海中の未知の世界を探索することは、これまで一般の人々には手の届かない研究プロジェクトとされてきたが、Serafinaの実用化で状況は異なってくるだろうとの見解を、同氏は示している。
今後はSerafinaの船体構造強度などを高めて、船上から目標とされる海水面へと投げ込まれて着水、潜航を開始できるような設計も施されていくという。悪天候のもとでも、複数艇のSerafinaを同時に出動させ、海難救助活動に臨むといった利用スタイルが、理想に掲げられているようだ。海底探査などを可能にする各種センサを搭載し、水深3,000~5,000mまで到達する潜航能力を備えることが、最終的な開発目標に定められるとされている。
すでに各社からSerafinaに対する高い関心が示されていることも明らかにされており、海底ケーブルのチェックや、鉱物資源の探索に利用していきたいとの要望が寄せられているようだ。
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