Linux開発者が経験したセキュリティ事情 - 調査結果が発表

湯木進悟  [2004/07/29]

米Evans Dataは、Linux開発者に対して実施した、セキュリティ事情などを中心とする意識調査レポート「Summer 2004 Linux Development Survey」の発表を行った。セキュリティ上の深刻な問題は、Windows環境よりも少なく、Linuxは安全なOSであると強調されている。

同レポートは、500名のLinux開発者を対象とする調査に基づくとされ、これまでLinuxを利用していてウイルスに感染したことがあるとの回答は、全体の8%のみに、1度でもクラッキングの被害に遭ったことがあるとの回答は、全体の22%にとどまったことを明らかにした。過去に3度以上のクラッキング被害を報告したLinux開発者は、わずか7%未満だったという。

すでに同社は、Windowsを中心とした開発者に対して、今春に同種の調査を実施、「Spring 2004 North American Development Survey」レポートを発表している。同レポートによると、Linux以外のOSを利用していて、ウイルス感染やクラッキング被害など、何らかのセキュリティ上の問題を抱えたことがあるとする回答は、全体の6割に達したとされる。複数回のクラッキング被害に遭ったという回答者も、32%と報告されており、Linuxの4倍以上の被害状況になっているようだ。

同社のLinux部門アナリストであるNicholas Petreley氏は「LinuxがWindowsほどセキュリティ上の問題にさらされていないのは、それほど驚くことではない。オープンなソースコードが多くの人の目に開かれていることは、見逃されてしまう欠陥などが少なく、よりセキュアなOSができあがっていくということだ」とコメントした。今回の調査で報告された、Linux上のクラッキング被害も、ユーザーが設定を誤ったセキュリティ・コンフィギュレーションを用いていた例などが少なくないとされ、OSそのものの欠陥ではなかったケースも多いと、同氏は分析している。

なお、UNIXソースコードの著作権を主張して、一連のLinux訴訟などを起こしている米SCOについて、76%のLinux開発者が、特にLinuxの普及を妨げるような影響を及ぼしているとは考えられないと回答したことも明らかにされた。この回答は、半年前の調査よりも増加傾向にあるという。

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