RealNetworks、DRMの垣根を取り払う「Harmony Technology」を発表

    Yoichi Yamashita  [2004/07/27]

    米RealNetworksは、デジタル著作権管理(DRM)が施された音楽ファイルを、あらゆるタイプのポータブル音楽プレイヤーに転送するDRM変換技術「Harmony Technology」を発表した。

    これまでRealNetworksのダウンロードサービス「RealPlayer Music Store」で購入した楽曲は、同社のDRM技術に対応したCreativeのポータブル音楽プレイヤーやpalmOne製品にしか転送できなかった。米最大手のデジタル音楽販売サービス「iTunes Music Store」の場合、AppleのDRM技術FairPlayに対応するiPodとiPod miniでしか利用できない。Windows Media AudioのDRM対応サービスにも同様の制限がある。Harmony Technologyは、このようなDRMによる垣根を取り払い、ユーザーが自由にデジタル音楽販売サービスとポータブル音楽プレイヤーを組み合わせられる技術だという。

    「デジタル音楽を普及させるためには互換性がカギになる」とRealNetworksCEOのRob Glaser氏。「これまで消費者は、デジタル音楽を購入すると、特定の音楽プレイヤーでしか再生できなかった。Harmonyによって状況は一変する。消費者はテクノロジを気にすることなくデジタル音楽を購入し、それをお気に入りのポータブルプレイヤーに転送できる。DVDやCDがすべてのプレイヤーで再生できるのと同じように、デジタル音楽を楽しめるようになる」と説明する。

    Harmony Technologyは、AppleのiPodとiPod mini、Creativeの14製品、Rioの14製品、RCAの7製品、palmOneの9製品、iRiverの18製品、さらにDell、Gateway、Samsungの製品など、幅広いポータブル音楽プレイヤーをサポートする。また、DRM技術は、AppleのFairPlay、Windows Media Audio DRM、RealNetworks Helix DRMに対応するとしている。

    RealNetworksは、27日からニューヨーク市で始まるJupiter PlugIn Conferenceで、Harmony Technologyを搭載した「Real Player 10.5」のデモを披露する予定で、同時に同ソフトのベータ版を公開する。

    Glaser氏の言葉通りに機能するのならば、Harmony Technologyは消費者にとって望ましい技術の登場と言える。ただし、ジュークボックスソフトがRealPlayerに限定されるようだと、その魅力は半減する。「他社のジュークボックスソフトが容易にHarmony Technologyを導入できるようなライセンスプログラムをRealNetworksが用意するか」という点も注目される。

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